ソフトバンク 緊急事態でも若鷹の奮闘で今季初めて5連勝 佐藤直樹と広瀬隆太

[ 2025年4月13日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク8―0ロッテ ( 2025年4月12日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>勝利しナインに迎えられる広瀬隆(左)、佐藤直(右から3人目)ら(撮影・藤山 由理)
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 ソフトバンクは柳田離脱の危機を乗り越え、今季初の5連勝(1分け挟む)で勝率を5割とした。柳田塾の門下生でもある佐藤直樹外野手(26)が、3回1死三塁から決勝の右前適時打を含む3安打2打点。広瀬隆太内野手(24)も1号ソロを含む猛打賞など、若鷹の奮起で今季最多に並ぶ15安打で8得点だ。大関友久投手(27)は7回2安打無失点、今季3度目の先発で初勝利を手にした。

 ついに柳田の名前まで打線から消えた。超のつく緊急事態だが、試合前に小久保監督が発した「今いるメンバーが最強」の言葉に触発されたかのように、脇役たちが奮闘。0―0の3回1死三塁、ロッテ・小島から決勝打となる右前適時打を放ったのは柳田の“門下生”佐藤直だった。

 「結果を気にせず、やれることをやろうと思った。打つべき球を振りにいって凡打ならばOK。その球を打てた。うれしいです」

 19年ドラフト1位と期待された背番号30だが、23年オフに戦力外通告され、育成選手として再契約。オフには「人として成長したい」と柳田の自主トレの門を叩いた。24年は柳田が負傷離脱した代わりに6月1日に支配下登録されると「1番・中堅」で即スタメン起用され、初安打初盗塁など勝利に貢献した。今季もまた、師匠離脱の日に「2番・右翼」で起用され、6回1死二塁も左前適時打など3安打2打点。再び、師匠をカバーしたと問われたが「それはないです」と即否定。この日、同じ外野手の山本が支配下登録されたことに言及し「うかうかしてはいられない」と言った。成長したプロの目になっている。

 ダメ押しもまた期待の若鷹だ。5点差の5回2死一塁、広瀬隆は追い込まれたが、昨年6月にも一発を放った小島の144キロ直球を「芯に当たって、よく飛んでくれました」と左翼席へ1号2ラン。猛打賞も記録した。今年3月には若手中心の侍ジャパンにも選出され、飛躍のかかるシーズン。大量点後のアーチだったが「いいホームランを打った」と小久保監督もあえて言及する一振りだった。

 この日は東京六大学野球連盟創設100周年の春季リーグが開幕した。慶大では歴代4位の通算20本塁打した背番号33は「伝統的なリーグ戦で早慶戦なんかは凄くプレッシャーもかかる。いい経験でした」と振り返る。早大出身左腕・小島との“早慶戦”も制したが「(意識は)なかったです」とクールだった。

 今月2日に腰の手術をした近藤に続き、柳田がいなくなった。ただ、若手がチャンスを生かし、今季初の5連勝(1分け含む)に導いた。最大5あった借金も返済。ただ、指揮官は「悪くないけど、それでも(勝率)5割。(若手野手は)続けない限り独り立ちはできない」と手綱を緩めない。手負いの王者の視界が開けてきた。(福浦 健太郎)

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