巨人・石川 プロ初勝利!DeNA戦力外の5年目左腕 移籍初登板は5回無失点

[ 2025年3月31日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3―0ヤクルト ( 2025年3月30日    東京D )

5回、ピンチで西川を打ち取った巨人・石川 (撮影・白鳥 佳樹)
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 5年目左腕のプロ初勝利で、5年ぶりの開幕3連勝を飾った。巨人・石川達也投手(26)が30日、ヤクルト戦で5回3安打無失点と好投しプロ初勝利。打っても2回2死満塁から、プロ初安打初打点となる決勝の先制左前打を放った。自らV打を放っての移籍初登板初先発初勝利は球団史上初。選抜で優勝した横浜(神奈川)出身で昨オフ、DeNAを戦力外となった苦労人が、新天地で最高のスタートを切った。

 叫んだ。3回2死二、三塁、石川は117キロのチェンジアップで西川を空振り三振。5回2死一、二塁でも、再び西川を一邪飛に仕留めて、3度もグラブを叩いた。プロ47試合目で初めて5回を投げ切って手にした初勝利。気迫の89球だった。

 「いやー、やっと初勝利できて凄くうれしいです。“やっぱ野球、楽しいな”と思いながら投げていました」

 5カ月前には想像できなかった。DeNA時代の昨年。日本シリーズ進出を決めた翌日の10月22日に戦力外通告を受けた。159日後、4万1943人が集まった東京ドームで、巨人のユニホーム姿で5回3安打無失点。お立ち台で「石川」コールを全身に浴びた。

 運命に導かれるようだった。野球経験こそないが、父・正治さん(59)は大の巨人ファン。人気漫画「巨人の星」の主人公左腕・星飛雄馬に熱中し、本来右利きの石川を左腕に育てた。「達也は幼稚園に入る前に、初めてボールを投げた時から左だった。私はピッチャーは左の方がかっこいいと思っていたのでそのままにしましたね」。ペンや箸を持つのは右で打席も右だが、父の決断が巨人での1勝につながった。

 先発はDeNA時代の22年7月14日以来990日ぶり。最速146キロの直球と、カブスとのプレシーズンゲームで威力を発揮したチェンジアップを決め球に4三振も奪った。2回2死満塁では、プロ初安打初打点となる左前適時打。移籍初登板初先発で初勝利を挙げ、V打を放つのは球団史上初の快挙で、2つの記念球を手に「まずは両親に渡したいです」と胸を張った。

 母校・横浜もこの日、選抜優勝。「僕自身もうれしいです」と笑ったが、すぐに前を向いた。「この先も勝って2桁勝ちたい」。どん底からはい上がった不屈の左腕。リーグ連覇への「大型補強」の大事な1人が、3連勝の開幕ダッシュを彩った。 (村井 樹)

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