【センバツ】広島商・加藤颯太マネージャー 難聴でも、野球が好きだから頑張れる

[ 2025年3月27日 04:45 ]

第97回選抜高等学校野球大会第9日 準々決勝   広島商0ー7智弁和歌山 ( 2025年3月26日    甲子園 )

<智弁和歌山・広島商>記録員としてベンチ入りした広島商・加藤颯太マネージャー(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 【ブラボーな春】広島商の記録員を務めた加藤颯太マネジャー(3年)は、一塁ベンチで聞く大歓声に心躍らせていた。生まれつきの難聴で、補聴器をつけて生活する。日常で大きな支障はないが、強風が吹くなどすると周囲の音が聞こえづらくなることがある。そういう時は同僚がそっと教えてくれる。「監督、こう話しとったよ」。周囲の気遣いに支えられ、野球に打ち込むことができた。

 高校では捕手を務め、2年夏まで一度も背番号をもらえなかった。新チーム始動前、荒谷忠勝監督から提案された。「マネジャーに転向しないか?加藤を中心としたチームづくりをしたい」。家族会議は何度も開かれた。両親は「選手としての姿が見たいよ。でも、選んだ道は全力でサポートするから」と言ってくれた。マネジャーの責任者にあたる主務を任されることが決め手となり、裏方に回ることを決めた。

 規律が乱れれば、選手ではなく加藤が叱られる。「野球が大好きだから、苦しいことも頑張れる」。記録員として聖地でベンチ入りした。選手とともに戦い、選んだ道が間違いではなかったと確信できた。 (河合 洋介)

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

野球の2025年3月27日のニュース