侍・石井が完全デビュー!「自信になる」高専出身で初めて日の丸背負い躍動

[ 2025年3月6日 05:30 ]

侍ジャパン強化試合   侍ジャパン5―0オランダ ( 2025年3月5日    京セラD )

<日本・オランダ>8回のマウンドに上がった石井(撮影・岸 良祐)
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 侍ジャパンは5日、京セラドーム大阪でオランダ代表との強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」第1戦に臨み、5―0で完勝した。3―0の8回から5番手で登板した石井大智投手(27)が、1回無安打無失点、2奪三振。高専出身選手として初めて日の丸を背負い、完全デビューを果たした。今季の藤川阪神でも「8回の男」の一角として期待される右腕。来年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場も視野に、その存在感を示した。

 持ち前のスピードボールで、オランダを制圧した。3―0の8回に登板した石井が、7番からの下位打線を3者凡退に料理。9球投じた直球は全て150キロを超え、京セラドームを埋めたプロ野球ファンの度肝を抜いた。

 「試合前に立てたプラン通りではなかったが(打者が)直球に差されていたので直球でいった。制球はややアバウトだったが、強さで押せて良かった」

 先頭打者として相対した代打・トムシャンセンの初球、記念すべき「侍第1球」にいきなり150キロを計測した。1球ボールを挟み、3球目には“魔球”ナックルカーブでファウルを打たせると、最後は外角高めに153キロをズドン。空振り三振で滑り出すと、続く8番・クロースには4球全て真っ向勝負を挑み、空振り三振。締めは9番・ファンボルキュロ。初球に134キロスライダーで幻惑し、直球、フォークを挟んで、トドメの152キロ直球で中飛に斬った。

 「直球で空振りが取れて自信になる。キャンプの最初に比べたら凄くいい。シーズンでは最高のパフォーマンスに持っていきたい」

 秋田高専を卒業後、四国・高知をへて20年ドラフト8位でプロの舞台にたどり着いた。着実に実績を積み、昨年は猛虎の「勝利の方程式」の一角として、自己最多の56試合に登板し、防御率1・48の好成績。下位指名から、その右腕一本でつかみ取った日の丸のユニホーム。「高専卒業選手で初の侍ジャパン入り」の勲章は、努力の結晶と言っていい。

 鮮烈な12球を見届けた井端監督からは「表情一つ変えずに自分の持っているものを十分発揮する投手。スピードガン以上のボールを投げていた」と称賛された。来年3月に待つWBCのメンバー入りへ、大きなアピールに成功。「(代表は)後ろを守ってくれるのがエグい選手ばかり」と無邪気に笑った27歳が、真の侍リリーバーに名乗りを上げた。 (八木 勇磨)

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