首位猛追のパドレス ド軍と先発投手の差が歴然 最近6戦33回6失点に対しド軍は23回1/3を18失点

[ 2024年9月17日 14:12 ]

インターリーグ   パドレス3ー1アストロズ ( 2024年9月16日    サンディエゴ )

パドレスのダルビッシュ(AP)
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 パドレスのダルビッシュ有投手(38)が16日(日本時間17日)、本拠でのアストロズ戦に先発。6回3安打無失点の好投で今季6勝目、日米通算202勝目を挙げた。日米通算勝利数の歴代トップは広島、ドジャース、ヤンキースで活躍した黒田博樹氏の203勝。通算20年目で偉大なレジェンドの記録に王手をかけた。

 立ち上がりから安定感抜群だった、初回、先頭のアルテューベをスイーパーで中飛に仕留めると、続くアルバレスには95・9マイル(約154・3キロ)直球で二ゴロ。ディアスも左飛に封じ、完璧な形で初回を3者凡退で終えた。

 味方が初回、マチャドの適時二塁打で先制。援護を得て、ペースは加速した。3回、2死からアルテューベにこの日の初安打を許し、盗塁も許したが、アルバレスをカーブで中飛に打ち取り、本塁を踏ませず。95マイル前後の直球、スイーパー、スプリット、ツーシームなど多彩な変化球で相手打線に的を絞らせない。特にこの日はカーブを多用し、緩急をつけて徹底的に相手のタイミングを外した。

 2-0の5回には四球と安打で2死一、二塁の場面を招いたが、冷静にピンチをしのいだ。アルテューベをシンカーで遊ゴロに仕留めて責任投球回数を投げ抜いた。6回も2死から安打を許したものの無失点。投球術に裏打ちされた安定感が際立つ内容だった。

 前回登板の10日(同11日)マリナーズ戦。5回2失点で今季5勝目を挙げ、野茂英雄と並ぶ日本投手2位の日米通算201勝目を記録した。メジャー挑戦のパイオニアが残した偉大な記録に肩を並べたが「投げていた時代、置かれていた状況が自分と全く違う。まだまだ手が届かないな、と正直に思う」と謙虚に語り、改めて敬意を示していた。

 ダルビッシュの前回登板からパドレスは先発陣が安定。ダルビッシュの前回登板からこの日まで先発陣は延べ6投手が33回を投げて6失点(自責4)と抜群の安定感を発揮。この間6戦5勝とチーム成績にも直結している。一方の終われる首位ドジャースはグラスノー、カーショー、ストーンと先発投手に離脱者が続出。過去6試合は3勝3敗の五分で、この間の先発投手は山本の前回登板からの6試合で23回1/3を投げて18失点(自責16)と差は歴然だ。

 この日を終えて地区優勝マジック9とした首位ドジャースとのゲーム差は3.5をキープ。24日(同25日)からは直接対決3連戦を残すだけに、今後の優勝争いの行方に注目が集まる。

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