ソフトバンク優勝M12 クリーンアップ3人が打点そろい踏み 小久保監督「最後は主力が力を…」

[ 2024年9月11日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4―1楽天 ( 2024年9月10日    楽天モバイル )

<楽・ソ>勝利し、タッチをかわす山川(中央)、栗原(右から2人目)らソフトバンクナイン(撮影・篠原 岳夫)
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 首位・ソフトバンクは10日、楽天に4―1で勝利し、9月初の連勝を収めた。初回に栗原陵矢内野手(28)の適時二塁打、近藤健介外野手(31)の適時打で2点を先行。2―1の5回には山川穂高内野手(32)が自身の通算250本塁打まであと1本に迫る31号2ランを放った。過去3戦全敗だった相手先発の古謝からクリーンアップ3人がそろって打点を挙げ、優勝マジックを12とした。

 クリーンアップそろい踏みでの快勝。鷹の“ミスターダブル”が起点となった。初回1死一塁。3番・栗原が左腕・古謝の外角142キロ直球に逆らうことなくボールに力を伝えた。打球は飛び込んだ左翼手のグラブの先を抜けた。「先制点を取るバッティングができて良かった」。決勝打となった先制の適時二塁打を放った。

 33二塁打は12球団トップで、自己最多だった21年の32二塁打を更新。4番・山川、5番・近藤が後ろに控えているだけに価値は大きい。長打率・455は近藤(・522)、山川(・493)に続きリーグ3位の数字だ。

 「若いカウントは自分のスイングを心がけている結果なのかなと思います。長打率の数字は大事にしてますし、2ベースが多いのはいいことなので続けていければと思います。何を言ってもあの2人が後ろにいるので。つなぐだけですね」

 8月31日のロッテ戦から7日の西武戦までは6試合連続二塁打をマークした。1リーグ時代の48年に笠原和夫(南海)が記録したシーズン40二塁打の球団記録も視界に入るペースで量産している。

 初回はなおも2死二塁で近藤の中前適時打で追加点を挙げた。さらに2―1の5回2死一塁には、山川が古謝の外角131キロスライダーを捉え、自身の通算250本塁打まであと1本に迫る2ランを左翼へ運んだ。今季3戦3敗だった古謝に4度目の対戦で初めて土をつけた。

 栗原、山川、近藤のクリーンアップ3人がそろって打点を挙げるのは6月21日のロッテ戦(北九州)以来となった。小久保監督は「こういう優勝争いをしている中では最後は経験のある選手、主力が力を発揮することで試合を優位に進められる」と頼もしそうに話した。

 8日に今季最長の連敗を4で止め、この日は9月初めての連勝でVに向けて再び上昇気流に乗った。これで優勝マジックは12。指揮官は「残り19試合で12でしょ。全然、安全圏ではない。まだ先は長いと思ってやっていきます」と気を引き締めた。 (木下 大一)

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