【甲子園】広陵・高尾が負けられない理由 飛躍のヒントをくれた2人のエースのために勝ち続ける

[ 2024年8月13日 05:00 ]

第106回全国高校野球選手権大会第6日 2回戦   広陵2ー1熊本工 ( 2024年8月12日    甲子園 )

<熊本工・広陵>9回1失点の完投で勝利した広陵・高尾(撮影・中辻 颯太)
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 <記者フリートーク アマ野球担当・河合 洋介>

 広陵・高尾の球には、聖地を去った球児たちの思いが乗っている。

 4月の高校日本代表候補合宿では同じ右腕の報徳学園・今朝丸裕喜と阿南光(徳島)・吉岡暖(ともに3年)と親睦を深め、悩みも打ち明けた。「どうやってカーブ投げてるの?」。自信のある直球とは対照的に、昨秋から変化球の制球が定まらなくなっていた。

 カーブを得意球とする2人の感覚は同じだった。「頭の後ろでリリースして球を抜くイメージ」。球をひっかけるようにして変化をつけてきたから「頭の後ろ」を大きなヒントに新境地が開けた。広島大会でも直球が走らない日は2人に学んだ遅球でカウントを整えた。

 徳島大会決勝で敗れた吉岡からは「頑張ってくれよ」と電話で伝えられた。今朝丸は11日の1回戦で敗退。世代を代表する好敵手との出会いに感謝し、最後に残った。

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