阪神・佐藤輝 涙雨…連続試合マルチも連続試合得点も全て止まった 4回の二ゴロは「輝シフト」の餌食に

[ 2024年8月8日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神0―4ヤクルト ( 2024年8月7日    神宮 )

<ヤ・神>雨の中、球場から引き揚げる佐藤輝(撮影・大森 寛明)
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 阪神・佐藤輝が継続していた数々の快記録は全て止まった。5回までに回ってきた2打席。先制機の初回2死三塁からの第1打席は痛烈な左飛で、4回1死の第2打席ではヤクルト内野陣が極端に右に寄る「輝シフト」の餌食になった。

 三塁・村上が遊撃、遊撃・長岡が二塁、二塁・山田が一、二塁間の深い位置を守った。直球を捉えた一、二塁間への打球も山田に悠々追いつかれた。前日6日ヤクルト戦も3打数3安打で迎えた8回の第4打席、中堅に抜けそうなゴロを二塁にいた長岡に処理された(結果は遊ゴロ)。悪夢はこの夜も続いた。

 「(初回の凡退?)仕方ないんじゃないですか。(二ゴロは)シフトにやられた感じ」

 7月16日巨人戦(東京ドーム)以来、実に15試合ぶりのノーヒット。連続試合得点も2リーグ制以降では86年ランディ・バース、03年金本知憲に並んでいた球団最長の「11」を更新できず、連続試合マルチ安打も「8」で止まり、52年後藤次男(阪神)ら3人が持つ日本記録「10」まであと一歩届かなかった。豪快なアーチも3試合連続でストップ。仮に9回まで進めば、もう2打席は回っただろう。試合成立の5回に襲った雷雨がにくい。

 4番の沈黙につられ、打線も小休止だ。初回は近本、2回は大山が先頭で安打を放ちながら、後続が断たれた。3回以降はサイスニードの前に走者を出せず、凡打の山。先発助っ人は5回で61球だった。強雨が刻一刻と近づく中でも、試合進行を何とか遅らせようとする粘りは薄かった。

 最下位のヤクルト相手にまさかの連敗を喫した。これで今季101試合を消化して14度目の零敗。早くも昨季の13度を上回った。「また切り替えて、あした頑張ります」。9日からは大阪、東京、名古屋、大阪と4カード続けて涼しいドーム開催。長期ロード最初の踏ん張りどころで、佐藤輝が再発進の号砲を響かせる。(八木 勇磨)

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