ヤクルト・村上がカミナリV弾!雷鳴とどろく神宮で先制21号 巨人・岡本に4本差の独走

[ 2024年8月8日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト4―0阪神 ( 2024年8月7日    神宮 )

<ヤ・神>初回、右中間に先制の2点本塁打を放つ村上(撮影・北條 貴史)
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 稲妻が光り、雷鳴がとどろくたびに神宮のスタンドは悲鳴に包まれた。4―0の5回。ヤクルトが無死一、二塁とし、村上が打席に入ろうとした時だ。雷に加え、雨脚が一気に強くなって試合は中断。主砲も「打席に?もちろん雨が降っていなかったらあれですけど危なかったんで…。危ないっす」と慌ててベンチへ。試合はそのまま30分間の中断を経て降雨コールド。効果満点だったのは初回の電光石火の一撃だった。

 「先制して流れを持ってきたかった。強い打球を意識した」。3試合ぶりの一発は初回だ。2死からサンタナが四球で出塁。ここで頼れる4番が、右中間へ稲妻のごとき強烈な打球を叩き込んだ。21号先制2ランは2位の岡本和(巨人)に4本差をつけるリーグ独走弾。試合前から球場の左翼後方では稲妻が光り、雷鳴が響いていた。雨予報も出ており、いつ試合中断になってもおかしくない状況。主砲の一発で主導権を握り、リードを保ったまま試合を進める理想の展開に持ち込んだ。

 前日の阪神戦は9回2死で中前にサヨナラ打。一夜明けたこの日、球場に到着した村上がまず向かったのは神宮外苑の室内練習場だった。「ここ最近はやっています」という早出特打。グラウンドでも通常のフリー打撃と酷暑の中で十分に振り込み、第1打席での快音につなげた。「サヨナラ打 一夜明けたら 先制弾――」。連夜の活躍に高津監督も「点を取るために一番大きな存在」と称えた。

 連勝で3カードぶりの勝ち越し。いまだ借金12と上位は遠いが、諦める時期ではない。ヤクルトには雷様ならぬ「村神様」がいる。(鈴木 勝巳)

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