大谷翔平 直近8戦6敗でナ西地区混戦模様に「歯がゆい。フラストレーションがたまっている」

[ 2024年8月3日 13:58 ]

インターリーグ   ドジャース5ー6アスレチックス ( 2024年8月2日    オークランド )

9回、3ランを放って吠えるドジャース・大谷(撮影・西尾 大助)
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 ドジャースの大谷翔平投手(30)が2日(日本時間3日)、敵地でのアスレチックス戦に「1番・DH」で先発出場。第4打席まで凡退に倒れ、移籍後最長を更新する19打席連続無安打となった。しかし、第5打席は4戦ぶりの33号を放ち、20打席ぶりの安打で復調気配を示した。しかし、チームは大谷の3ランが出ても及ばず、ア・リーグ西地区最下位のアスレチックスに5―6で惜敗して3連敗となった。ナ・リーグ西地区はパドレスが敗れたものの、ダイヤモンドバックスが勝ち、同率で2位。首位ドジャースを含め4ゲーム差以内に3チームの混戦模様となってきた。

 試合後、大谷が取材に応じ「ここ数試合、正直自分の中でも状態よくなかった。願わくはその前の打席で打てればチームとしても勝てるチャンスがあった。何でもいいのでつなごうと思っていた。結果的にいい結果でしたけど、その前の4打席でなんとかできたのかなと思う」と振り返った。

 また、チームは最近8試合で6敗目。最大9ゲーム差をつけながら、故障者が続出してパドレス、ダイヤモンドバックスの猛追を受けていることに「歯がゆい感じ。今日もアウェーでこれだけのドジャースファンの人に来てもらって、最近は勝てないところでチームとしてフラストレーションがたまっている」と話した。また、終盤の戦いに向けては「9月に入った時にどれくらいの差でどの位置にいるのかで、そこから。まだ決めに行くというより、自分たちの野球を1試合1試合積み上げていくだけだと思います」と話した。

 9回2死一、二塁の第5打席で待望の一発が生まれた。右腕ファーガソンの速球を捉えると、右翼席へ豪快な一発。打球速度116.3マイル(約187.1キロ)、25度の角度で打ち上がった打球は手応え十分の一発で、飛距離は405フィート(約123.4メートル)。大谷は打った瞬間に吠えるほどの当たりだった。

 大谷の第1打席は初対戦の22歳右腕エステスとの対戦。初球の外角速球を積極的に狙ったが、ややタイミングが外れて中飛に倒れた。しかし、打線は2死後にラックスが左前打で出塁すると、4番のT・ヘルナンデスが左翼へ先制2ランを放った。大谷が最後に安打を放ったのは、7月27日のアストロズ戦の第4打席(左前適時打)。この間、4四球を含むが、復調のきっかけをつかむ一打が待たれていた。

 3回1死走者なしで迎えた第2打席。ここも1ストライクからの2球目の内寄り速球を狙ったが、打球はやや上がりすぎて2打席連続で中飛に倒れた。

 第3打席は2-6の6回1死走者なしの場面で迎えた。エステスと3度目の対戦となったが、カウント1―2から5球目のボール気味の内角速球をスイング。詰まらされた打球は三塁手の後方への飛球となったが、三塁アブラハムが背走しながら好捕し、安打にはならなかった。

 4点を追う7回は下位打線が好機を演出し、2死満塁で第4打席を迎えた。右腕アダムスとの対戦で、カウント1―2と追い込まれると、甘く入ったスライダーを引っかけて一ゴロに打ち取られた。これで連続打席無安打は19に伸びた。満塁機でも今季7打数1安打、打率.143となった。

 7月29日に本塁打王を争うブレーブス・オズナが31号を放ち、大谷に1本差に迫った。オズナは打点ではリーグトップを維持しており、打率、本塁打でトップに立つ大谷の3冠王の強力なライバルとなっているが、再び突き放した。大谷は9回の一発で打率.308とし、パドレス・アラエスを1厘差で上回って首位打者をキープした。

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