その時、スズメバチが…楽天が“蜂”起 今季最多12得点!“8”人攻撃で4点先制 大勝で3位浮上

[ 2024年5月4日 05:18 ]

パ・リーグ   楽天12―1ロッテ ( 2024年5月3日    楽天モバイル )

2回、背番号「8」の辰己が適時三塁打を放つ(撮影・篠原岳夫)
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 ハチは幸運の象徴ともいわれている。楽天に白星をもたらしたのは、スズメバチだった。いずれも今季最多の15安打12得点で圧勝。打線の蜂起を呼んだのは、2回だった。

 先頭・鈴木大が打席に入ろうとした瞬間、審判団が集まり試合を止めた。一塁後方にスズメバチが飛来。間近で目撃したロッテの一塁手・安田も「ハイ、大きかったです」と証言。次打者の岡島は思わずベンチ付近へ避難した。約2分後にハチが飛び立ち再開。ハチの巣をつついたような猛攻が始まった。

 ハチ(8)月生まれの鈴木大が中前打、背番号ハチ(8)の辰己が先制の右翼線三塁打で続いた。「ウチで飼っているハチなんで。名前はハッチ。普段飼っているケースから出てもうて家族と一緒に見にきてくれて」と得意のジョーク。2死一、三塁から中前適時打した小郷もハチ(8)月生まれ。ハチ(8)人攻撃での4点の先制劇だった。

 5回には浅村が2ラン。7回もハチ(8)番・太田が2死満塁から走者一掃の3点二塁打など、打者一巡の猛攻で6点。現役時代に15年間、背番号ハチ(8)を背負った今江監督も「初めてですよね。虫一匹で試合が止まるって。逆に流れを持ってきてくれたのかと思います」と単独3位浮上に笑顔だった。

 大リーグでは4月30日(日本時間1日)のドジャース―ダイヤモンドバックス戦で、バックネットにハチが大量発生し試合開始が1時間55分遅れて話題になったばかり。仙台のファンは、パチパチと勝利のタッチで喜んだ。 (伊藤 幸男)

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