ヤクルト・村上 神宮100号!球団最年少記録の24歳3カ月で

[ 2024年5月4日 05:24 ]

セ・リーグ   ヤクルト5―3中日 ( 2024年5月3日    神宮 )

<ヤ・中>3回、神宮球場通算100号となるソロを放った村上はつば九郎に出迎えられ笑顔を見せる(撮影・尾崎 有希)
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 キラキラした子供たちの視線が、左翼に描かれた放物線にクギ付けになった。2―0の3回1死走者なし。ヤクルト・村上は、カウント2―2から甘く入ったスライダーを見逃さなかった。

 「追い込まれていたので、逆方向を意識しながらしっかり押し込むことができた」

 この時点でリーグトップタイ、2戦連発となる7号ソロは、神宮球場での通算100号。24歳3カ月での到達は、19年の山田の26歳10カ月を大幅に塗り替える最年少記録となった。「たくさんホームランを打ちたい。もっともっと記録を伸ばせるように頑張りたい」。あくまで通過点でしかないが、球団の歴史にまた新たな一ページを刻んだ。

 ゴールデンウイークの後半戦初日。この日から5日までの中日3連戦は「キッズプロジェクト」として開催され、子供たちがスタメン発表や、グラウンド整備などを体験しながら野球観戦を楽しんだ。父や兄の影響で野球を始めた村上は「野球ばっかりやっていました」と少年時代を振り返る。今では「日本の4番」として少年少女に夢を与える立場となった。2月の沖縄キャンプでも練習後に子供限定100人のサイン会を開くなど、子供たちとの触れ合いを大切に、一人でも多く野球の楽しさを知ってもらいたいと願っている。

 今季は開幕から自己ワーストとなる53打席本塁打なしと苦しんだが、4月14日のDeNA戦での1号以降は量産態勢に入った。5月3日、28試合目での7号は、日本人最多56本塁打を放った22年と全く同じだ。

 史上最年少での通算200号も残り2本。「気にはしていないけど、しっかり打席を送ればホームランは出ると思うので」と言い切った。さまざまな記録を塗り替えてきた「村神様」。これからも子供たちの記憶に残るアーチを架け続ける。(重光 晋太郎)

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