広澤克実氏 課題は心技体の“技”「ボールの質を上げること」も“心”は合格!!評価は次の登板でいい

[ 2024年5月4日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神5ー8巨人 ( 2024年5月3日    東京D )

広澤克実氏
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 【広澤克実 視点】阪神・門別はホームベース上での真っすぐの力、変化球のキレが足りなかった。本塁打を含む計6安打を浴びたが、痛打されたのは、制球ミスによるものではない。ファウルまでは奪えても、空振りが取れていない。3回まで全75球を投じたが、空振りは4つだけ。空振り三振も初回1死からの増田大の一つだけだ。

 一度、登録抹消されるが、課題は明白。心技体の“技”の部分にあたる、ボールの質を上げることだ。真っすぐも変化球も、精度をもう一段高める必要がある。原因はなんなのか、この日だけ緊張があって調子が悪かったのか、それとも“体”の部分の強化が必要なのか…。

 ただ心技体の“心”は、とても19歳とは思えないくらい、堂々としていた。マウンド上で打たれた後も、おどおどしたところは見られず、ベンチに戻った後も落ち込んだ様子は見えなかった。落胆したり、反省点を分析するのは、試合が終わってからでいい。岡田監督はじめ、チームが期待する本格派左腕。評価・判断は、次の登板でいい。(本紙評論家)

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