広島が今季5度目の零敗で4月15日以来の単独最下位 チャンスにあと1本が…新井監督「私が反省」

[ 2024年5月4日 05:00 ]

セ・リーグ   広島0ー2DeNA ( 2024年5月3日    マツダ )

<広・D>5回、円陣を組む広島ナイン(撮影・平嶋 理子)
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 広島は3日のDeNA戦に敗れ、今季5度目の零敗で、4月15日以来の単独最下位に転落した。小園海斗内野手(23)が3安打と孤軍奮闘も、打線は6回までDeNA先発・東の前に二塁すら踏ませてもらえないなど苦戦。7、8回には得点圏に走者を進めながらも、あと1本が出なかった。新井貴浩監督(47)は「私が反省したい」と敗戦の責を負った。

 スコアボードに9個の「0」が並び、コイ党のため息が球場を包む。相手先発・東の前に打線は6回まで二塁すら踏めず、8回途中無失点投球を許した。3月29日の開幕戦では3回に3点を奪ったが、今回は序盤から左腕の術中にはまった。

 「(東は)コーナーを丁寧に投げていたと思うし、チェンジアップにしても緩急がついていた。そういった中で得点できなかったことは私が反省したい」

 新井監督は敗戦の責任を一身に負った。制球力を武器とする東に対して、前回の対戦では各打者が早いカウントから積極的に振りにいった結果、打線がつながり、序盤に複数得点を奪った。しかし今回は一転。左腕のファーストストライクを仕留めることができず、凡打が目についた。

 打線が苦戦を強いられた中、孤軍奮闘したのは小園だった。“東キラー”ぶりを発揮。2回先頭では追い込まれながらも外角チェンジアップを中前打。5回の2打席目も左前打を放つと、7回2死でも中前にはじき返し、今季3度目の3安打猛打賞を記録。「なかなか打てる球はなかったが、その中で対応できたのは成長できたかなと思う」。東に対しては今季7打数6安打、対戦打率・857と好相性が光る。

 だが、小園一人の働きでは、攻略には至らない。終盤の勝負どころでの拙攻が、敗戦に直結した。2点を追う7回は2死一、二塁の好機をつくるも、中村健が中飛に倒れて無得点。終盤の勝負どころで代打策も選択肢としてあったが、指揮官は「それまでの打席も内容が良かったので、あそこは健人に任せた」と説明した。続く8回も二俣、代打・宇草の連打から、秋山が犠打を決めて1死二、三塁の好機をつくった。ここでDeNAベンチは東から伊勢に投手を交代。広島ベンチも菊池に代えて、代打・松山を起用したが、初球を打ち上げ一飛。続く野間も二ゴロに倒れ、あと1本が出なかった。

 チームは1分けを挟んでの2連敗で、4月15日以来の単独最下位に転落。東の先発試合は昨年8月24日からレギュラーシーズン5連敗となった。ただシーズンはまだ序盤。“家族一丸”で巻き返しを期す。(長谷川 凡記)

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