初めての韓国訪問を待ちわびるドジャースナインと米記者 「アジア自体が初めて」ポケモン、カラオケは?

[ 2024年3月15日 09:00 ]

ドジャースの選手たちを乗せたバスがキャンプ地を出発
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 怒濤(どとう)のドジャースキャンプ取材が終わりを告げ、休む間もなく舞台は韓国に移る。3月14日(日本時間15日)。大谷、山本らド軍ナインがチームのチャーター便でアリゾナ州フェニックスから韓国へ飛び立った。私は後を追うようにロサンゼルス空港で韓国へ向かう便を待ちながら、このコラムを執筆している。

 17、18日に韓国キウム、韓国代表とそれぞれエキシビションゲームを行い、20、21日にパドレスとの開幕シリーズ2試合が待ち受ける。13日のアリゾナキャンプ最終日にデーブ・ロバーツ監督が「多くの選手が韓国に行くことを楽しみにしている」と語ったように、数日前からナインも興奮の色が隠せず、クラブハウスは荷物を入れる大量のダンボール箱に囲まれていた。チームのリーダー的存在でベネズエラ出身の35歳遊撃手ロハスも韓国行きを待ちわびる1人。2人の子どもと妻も韓国に連れていく予定で「韓国はもちろんアジアに行くのが初めてだから楽しみ。違う文化を積極的に学びたい」と話していた。

 さらには「特に息子がポケモン(ポケットモンスター)が大好きだからグッズをたくさん買いたいね」とも言った。「ポケモンは日本だが…」と伝えようか躊躇している間に取材が終わってしまったのは申し訳なかったが、家族とともに有意義な時間を過ごせることを願っている。エキシビションゲームで登板予定の先発右腕のミラーも「食べ物が楽しみ。何がお勧めなんだい?」と興味津々だった。

 選手だけでない。ドジャース担当の米記者も色めき立っている。大リーグ公式サイトのフアン・トリビノ記者は、取材の合間に訪問できる観光地を探し、ソウル最大の古宮「景福宮」などに興味津々。「カラオケにも行きたい」と笑顔で語っていたので、この時は「カラオケは日本だよ」と伝えると、「恥ずかしい。教えてくれてありがとう」と照れ笑いしていた。

 多くの選手やスタッフ、メディアにとって韓国訪問は初めて。かく言う私もプライベートでは10年以上は降り立っておらず、取材で行くのは初めてだ。メジャーの公式戦初開催に沸く韓国・ソウルのファンの熱気や「大谷人気」も相当なものだと聞く。現地でしか得られない経験、テレビ中継には映らない取材内容を、しっかり紙面で伝えていきたい。(記者コラム・柳原 直之)

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