東京六大学野球連盟が審判講習会 印出主将ら早大ナインが協力 中本尚顧問「常に向上心を」

[ 2024年2月17日 16:19 ]

一塁の判定練習に励む審判員(撮影・柳内 遼平)
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 東京六大学野球連盟は17日、西東京市の早大グラウンドで審判講習会を開催した。

 印出太一主将(3年)ら早大ナインの協力で、リーグ戦を担当する15人の審判員はブルペンでの投球練習、グラウンドでのゲームノックなどでジャッジし、審判技術の向上に励んだ。指導を担当した中本尚審判技術顧問(72)は「ここ何年かで人の入れ替わりもあって経験が浅い人もいる。やっぱりアンパイアはゲームにおいて何かが起こった時に適切な処理をすることが一番大事。対処するための良い練習ができたと思います」と手応えを語った。

 東京六大学野球のリーグ戦の審判員は6校の卒業生が務める。それだけに経験豊富なベテランからの知識、技術を若手に継承することが円滑な試合運営につながっていく。早大出身の中本審判技術顧問は「失敗することは悪いことではない。ゲームで失敗して覚えることもある」と、選手と同様に試合でしか学べないことがあるという。そして「やっぱり“これでいい”と思ったらそこから先は伸びない。常に向上心を持ってほしい」と試合を司る審判員として大きく成長することを期待した。

 昨秋のリーグ戦は早慶戦で慶大の優勝が決まった。月曜を含む3日間で7万3000人が来場し、明治神宮大会出場を懸けた一投一打に神宮が沸いた。「やっぱりあれだけのお客さんが来てくれる。それだけに集中力も高まるし審判員として上手くなれる環境でもある。審判員たちには何かトラブルがあっても堂々と、六大学野球のアンパイアという誇りを持ってやってもらいたいと思います」と中本審判技術顧問。ザ・サード・チームも球春到来を心待ちにしている。(柳内 遼平)

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