阪神・梅野 操作性向上の新型ミットで来季逆襲目指す「これが今のところは“最終形”」

[ 2023年12月8日 05:15 ]

来季使用するSSK社製のミットを手にする梅野(撮影・中辻 颯太)
Photo By スポニチ

 阪神・梅野隆太郎捕手(32)が7日、大阪市内でアドバイザリー契約を結ぶSSK社のスタッフ会議に出席し、長所を詰め込んだ新ミットで来季に挑むことを明かした。

 「自分の要望を聞いてもらった。これが今のところは“最終形”かな」

 今季で節目の10年目を終了。「最終形」と表現した集大成ともいえる相棒が完成した。ずっと求めてきたのは「操作性」だ。その一つが19年にSSK社が特許庁から「意匠」を取得した「ユーループ」だ。梅野と話し合いを重ねて作製した薬指とミットを固定するループ状のパーツ。ミット内での指の“遊び”をなくし、ホールド性と操作性を向上させた。

 このユーループを来季は中指にも追加。「年間フルで使うから、どうしても緩みが出る中で改良してくれている。(ミットが)へたってもサポートしてくれる」と効果を力説した。さらに親指部分のひもに挟み込むシリコーン状のストッパーも装着。親指、中指、薬指がよりミットに一体化し、コリジョンルールの導入で重要となったタッチプレーなどのミット操作や、ボールの握り替えでもプラスに働きそうだ。

 背面の革も1枚ではなく、縫い合わせる部分を増やして屈曲に対応。梅野の経験が凝縮された究極のミットが用意された。

 「変なストレスがなくなったし、不安材料はほぼ消えた。ミットがボールに負けない。最後の最後までパフォーマンスを維持していくためにはね」

 今季は8月に左尺骨骨折を負って離脱。リーグ優勝、日本一の瞬間はベンチで見つめた。逆襲を期す11年目。ブレないミットで最後まで戦い抜く。(遠藤 礼)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年12月8日のニュース