巨人・大勢が掲げた「シーズン完走」の決意 世界一と、リハビリ期間のどん底を経験

[ 2023年12月8日 08:00 ]

巨人・大勢
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 2年目のシーズンは、さまざまなことを学んだ1年となった。昨年、セ・リーグの新人王に輝いた巨人・大勢、今季は右上肢のコンディション不良により離脱。1年目には37セーブを挙げたが、27試合の登板で14セーブにとどまった。

 12月6日に武蔵野市で行われたトークショー。来季の目標について問われた右腕は「シーズン完走」を掲げた。その理由について「今年はケガで離脱して悔しい。1軍のマウンドに立っていないと意味ないなと思った。来季は1年間、決めています」と力を込めた。

 今年は3月のWBCで日本代表入り。米国との決勝でも登板するなど日の丸を背負って4試合の経験を積んだ。だが、シーズンに入ると故障で約2カ月の離脱。1軍にいないと意味がないという気持ちを痛感させられた。

 オフは慎重に調整を続けながらも、12月には2度目のブルペン投球を行った。「いい感じだと思います。2回目ですかね。思ったより体の反応もいいので、どんどん次のことに向かってやっていけるかなという感じです」と手応えを口にする。故障の原因は、フォームを崩したことだったという。「フォームの中で抜けているというか、体重移動の時に飛んでいるようなイメージになっていた。前に行く中でプッシュとプルという動きでやりたかったんですけど、プッシュだけになってしまった」。メカニックの部分を見直し、故障しにくい投球フォームを模索中だ。

 チームは2年連続の4位。20年以来のリーグ優勝に向け、守護神の復活は不可欠だ。世界一と、リハビリ期間のどん底を経験した大勢が3年目のシーズンをどう過ごすのか注目している。(記者コラム・川島 毅洋)

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