初GG賞の阪神・木浪 鳥谷氏から授かった“脱力守備”のアドバイスに感謝「シーズンに生きました」

[ 2023年12月1日 05:15 ]

阪神・木浪
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 GG初受賞の阪神・木浪は、OBでレジェンド遊撃手の鳥谷敬氏から授かった“脱力守備”のアドバイスに感謝した。

 「鳥谷さんに来ていただいて、脱力のことを凄く、自分は一番教わった。それがシーズンに生きました」

 通算5度、同賞を手にした大先輩の指導が飛躍につながった。2月の春季キャンプで同氏が臨時コーチとして宜野座キャンプに来訪。教わったのがとにかく「脱力」すること。他の本拠地球場に比べ、土のグラウンドで打球がイレギュラーしやすい甲子園で「バウンドが合わない時ほど体に力が入ってしまっていた」と悪癖を見抜かれた。木浪は「その時にどれだけ力を抜けるかが大事」と指導を受けた。それを実践して今年はシーズン前から左手を脱力した構えに変更。同氏が受賞した15年以来、チームでは8年ぶりに遊撃手で守備の勲章を手にした。

 「自分から、脱力以外の引き出しを増やせるようにいろいろと聞いてみたい」

 来春のキャンプでも臨時コーチとして来訪することが内定済みで技術、考え方をさらにバージョンアップさせて来シーズンへ向かう算段。「(今年のエラーは)10だったので、何とか1桁にしたい」と目標を掲げた。

 「今年だけと言われないように、という気持ちもありますし、もっともっとやらなきゃなという(思いがある)。より一層、来年も獲りたいなという気持ちはもちろんあるので、しっかりとやっていきたい」。この賞を通算5度受賞した鳥谷氏の初受賞(11年)はプロ8年目の30歳シーズン。来季で30歳を迎える木浪の進化は、これからだ。(石崎 祥平)

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