DeNAが異例の人事 プロ・アマスカウト部長に現場未経験の長谷川氏抜てき

[ 2023年12月1日 05:00 ]

ドラフト会議で、交渉権を獲得したDeNA・三浦監督
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 DeNAのプロ・アマ担当スカウト部長に、今オフから前チーム戦略室長の長谷川竜也氏(35)が就任することが30日、分かった。

 新機軸を重視するDeNAが仰天人事を敢行した!21年にDeNAに入社した長谷川氏は、元プロ野球選手でもなく、スカウト現場の経験もない。球界の通例であれば、同職には球界畑を練り歩いてきた現場経験豊富な人材が昇進して就任することが多い。

 だが長谷川氏は入社後、22年にはMD戦略グループグループリーダーとしてグッズ制作も担当し、DeNAとJ1横浜とのコラボユニホーム企画実現に尽力するなど、スカウト現場とは異なる現場を歩いてきた。

 チームは今ドラフトでは、3球団の競合の末に度会隆輝内野手(ENEOS)を引き当てた。22年は松尾汐恩捕手(大阪桐蔭)を単独指名し、21年も2球団競合で小園健太投手(市和歌山)の交渉権を獲得した。

 一方で、ここ数年で、森原康平投手(前楽天)、京田陽太内野手(前中日)をトレードで獲得し、さらに今オフは森唯斗投手(前ソフトバンク)も獲得するなど、プロ・アマスカウトには、やりがいのある状況が続いている。

 長谷川氏は、その中で、来季以降のドラフト、トレード戦略などを多角的に分析する中心的役割として期待されている。

 三浦監督就任4年目を迎える来季、1軍攻撃時の作戦を指揮するオフェンスコーチに靍岡賢二郎1軍ゲームアナリストを抜てきするなど、革新的人事が続いている。

 長谷川氏の同部長就任もその流れ。萩原龍大チーム統括本部長が「今の延長戦上に優勝はない」と話して臨む来季のDeNA新機軸に、大きな注目が集まることになる。

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