広島・小園 1400万円増の5400万円更改で誓った全試合出場「しっかりと準備できるようにと思う」

[ 2023年12月1日 05:45 ]

<広島 契約更改>契約更改を終え、会見する小園(撮影・平嶋 理子)
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 広島・小園海斗内野手(23)が30日、広島市南区の球団事務所で契約交渉に臨み、1400万円増の推定年俸5400万円で更改した。今季は開幕直後の不振で2軍落ちを経験。後半戦は巻き返したが、その反省を糧に、来季は開幕ダッシュからの自身初の全試合出場に意欲をのぞかせた。6年目へ決意を新たに、チームをけん引する覚悟だ。

 契約更改を終えた小園はスッキリとした表情で会見場に姿を見せ、来季への決意を新たにした。

 「(球団からは)最初から出てほしいから、そこは頼む、と言ってもらった。しっかりと準備できるようにと思う」

 今季は80試合の出場で打率・286、6本塁打、31打点。2年連続で開幕スタメンに名を連ねたが、初打席から16打席無安打と苦しみ、3、4月は打率・053と低調だった。4月21日には2軍降格。出だしでつまずいた。

 22年も3、4月は打率・157と近年は開幕直後に課題が露呈している。その課題を克服するためにも、今オフは自ら“聞き魔”となって先輩たちから心構えを学ぶ構えだ。「アキ(秋山)さんには“何でも聞いてこいよ”と言ってもらいましたし、いろいろ聞ける人はいっぱいいる。考えながらやっていけたら」。6年目の来季は開幕ダッシュを決めて、全試合出場を目指す。

 「開幕から最近の2、3年はずっとこけているので。調整の仕方もオフの過ごし方もそうですし、考えながらやっていけたら。全部出られるようにというのは、球団からも言われたので、ケガをしないように頑張りたい」

 今季は本職の遊撃のほか、二塁、三塁でも出場したが、「もちろん遊撃一本でやりたい」と守備面でも向上心を口にした。くしくも、この日は三井ゴールデン・グラブ賞の表彰式。球団からは16年ぶりに選出されなかっただけに、来季は「もちろん(獲りたいと)思っている。なかなか獲れるものじゃないですし、そこで獲れたら本物だと思う」と意欲をのぞかせた。

 今オフは侍ジャパンの一員として「アジアプロ野球チャンピオンシップ」に出場し、優勝に貢献。来年11月には「プレミア12」が控えるだけに、再び代表入りを熱望する。

 「(日本代表は)今まで経験したことのない舞台で、本当にいい経験になった。そういう中で、またできるようにとは思っている」

 真価が試される24年シーズン。これからのカープを担う若ゴイは新たな覚悟を胸に活躍を誓った。 (長谷川 凡記)

 <小園に聞く>

 ――昨オフは1900万円増で、今回は1400万円増。金額を見てどう思ったか。
 「自分の成績が全然なので。(アップ額の低さは)その通りかなと思う」

 ――今季は2軍でもプレーした。成長できたところは。
 「精神的に成長できたと思う。周りが見えるように、少しずつなってきた。(後半戦は)2軍でやってきたことを出せたと思う」

 ――今季の成績で、自分の中でこだわった数字は。
 「盗塁をいっぱいしたいとは言っていて、前半戦はずっと2軍だったが、8個走れた。あとは得点圏で今年は結構打てた。そこ(得点圏)の打率(.352)は良かった。もっと打てるようにとは思っている」

 ――来季は引っ張っていかないといけないという気持ちもある。
 「そんなに前に立っていくタイプではないが、しっかりと前で言葉を発言できるように。まだ成長しないといけない部分も多いので、技術を上げて、引き出しを増やしていけたら」

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