阪神・岩貞、加治屋、岩崎、梅野 横田さん同期が7~9回ピシャリ 天国に勝利ささげ「いい報告できた」

[ 2023年7月26日 06:30 ]

セ・リーグ   阪神4―2巨人 ( 2023年7月25日    甲子園 )

<神・巨>ヒーローインタビューを終え、ポーズを決める(左から)大山、岩貞、岩崎(撮影・須田 麻祐子) 
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 天国に勝利を届けることができた。阪神・岩崎が試合終了と同時に指を空に向けた。手にしたウイニングボールを観戦した遺族に渡す手配も整えた。スタンドへのあいさつの後も「みんなで自然と名前を呼んでました」とうなずいた。岩貞とドラフト同期の仲間たちが「慎太郎コール」を繰り返した。

 7回から登板した岩貞は連打で1死一、二塁とされても踏ん張った。「ピンチでも(横田さんが)抑えさせてくれるでしょう…とつぶやきながら投げた」。最後は秋広を150キロで二ゴロ併殺にねじ伏せた。15セーブ目を挙げた岩崎も「先頭を出したけど、ある程度狙い通りにゲッツーが取れた」と見えない力を感じての投球だった。

 岩貞、岩崎の間で8回を3者凡退に抑えた加治屋もチームは違うが、実は13年ドラフト同期生だった。台湾でのウインターリーグにともに参加した経験があり、奇跡のバックホームで知られる鳴尾浜での引退試合にもソフトバンク側のベンチにいた。「一生懸命さが伝わる選手だった」と思い出を語った。

 岡田監督は「今日は特別なゲーム。1点負けていても岩貞を行かせるつもりだった。ブルペンで行くって言ってた」と同期2人を点差に関係なく投入するプランだった。岩崎、岩貞、そして梅野の同期3人は試合前に球場入りした横田さんの父・真之さん(60)ら家族に会い「絶対勝ちます」と約束していた。大切な友にささげた勝利。梅野は「本当にいい報告ができてよかった」と何度も空を見上げた。(鈴木 光)

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