北嵯峨の最速146キロ右腕・木瀬翔太、1失点完投「要所を締められた」

[ 2023年7月19日 06:00 ]

第105回全国高校野球選手権京都大会3回戦   北嵯峨2―1日星 ( 2023年7月18日    わかさスタジアム京都 )

<日星・北嵯峨>最後の打者へ全力で投げ込む北嵯峨・木瀬翔太
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 古都の公立校・北嵯峨にも、類いまれな才能が隠れていた。最速146キロ右腕の木瀬翔太(3年)が4安打1失点完投。持ち球のほとんどを封印しながらもエースの貫禄を見せつけた。

 「要所を締められた。わかさ(スタジアム)のマウンドは自校のマウンドより低いので、意識して投げられました」

 序盤は制球難で2回に1失点。なお無死満塁のピンチを切り抜けると、圧巻は4回だった。この日は最速141キロにとどまったが、強気の内角攻めで3者連続空振り三振。7四死球を与え161球を要したが、6球種のうち使ったのは2種類のスライダーのみで積み上げた奪三振は10。視察した巨人など3球団のスカウトにも存在感を示した。

 注目の進路について、牧野隆史監督は「夏が終わってから本人と話して決めたい」としているが、1メートル85の長身で底知れぬ潜在能力を感じさせる。北嵯峨は春夏計5度の甲子園出場を誇る公立の雄。96年夏を最後に遠ざかる聖地へ近づくほど、大型右腕への注目度は増す。 (北野 将市)

 ◇木瀬 翔太(きせ・しょうた)2005年(平17)4月5日生まれ、京都府亀岡市出身の18歳。5歳から野球を始め、大井小では大井カープスに所属。大成中では軟式野球部と南丹ベースボールクラブを両立。北嵯峨では1年春から背番号18でベンチ入りし、2年秋からエース。直球は最速146キロでスライダー2種類とフォーク、チェンジアップ、カットボール、ツーシームを操る。1メートル85、85キロ。右投げ右打ち。

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