「本当にこのチームが好き」広島・デビッドソン特大2ラン　新井監督「低めも我慢できている」

セ・リーグ   広島6ー2DeNA （ 2023年6月28日    マツダ ）

＜広・D＞2回2死一塁、デビッドソンは左越えに2点本塁打を放つ（撮影・奥　調）
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　広島・デビッドソンが本領発揮だ。8号2ランを放ち、4連勝に大きく“攻献”した。

　「センター方向と高め設定を意識した中で打つべき球をしっかり捉えることができた」

　1点を追う2回1死一塁だ。カウント1ボールから、相手先発・石田が投じた127キロの変化球を、完璧に捉えた。高々と舞い上がった打球は、左中間席に着弾。劣勢を振り払う特大弾で、粘投を続ける先発・森下を鼓舞した。その1本で終わりではない。先頭の5回には左翼フェンス直撃の二塁打を放ち、森下のプロ初本塁打となる3ランを、お膳立てもした。

　この日も試合前の打撃練習から逆方向を意識した打撃を繰り返したように、練習熱心な優等生助っ人。そのイメージのまま試合の打席に臨み、左中間方向への理想的な一撃を披露してみせた。これで今季7度目のマルチ。リーグ戦再開後は5試合で2発と、状態は右肩上がりだ。

　森下とともに臨んだヒーローインタビューでは「本当にこのチームが好き。なんとかこのチームのためになるように一生懸命、練習しています」と声を張り上げた。そんなD砲について、新井監督も「スイングの軌道が変わっているし、タイミングもだいぶ自分の“間”で振れるようになっている。以前より低めも我慢できている」と不振時からの良化ポイントを3点挙げ、大きくうなずいた。