ヤンキース・ヘルマンがMLB11年ぶりの完全試合達成 アスレチックス借金40 藤浪は2回無失点

[ 2023年6月29日 13:10 ]

ア・リーグ   ヤンキース11-0アスレチックス ( 2023年6月28日    オークランド )

完全試合を達成したヤンキースの先発・ヘルマン(AP)
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 ヤンキースのドミンゴ・ヘルマンが28日(日本時間29日)、敵地でのアスレチックス戦で走者1人も出さない完全試合を達成した。アスレチックスは本拠地で屈辱を喫し、借金はついに40。藤浪晋太郎投手(29)は5回無死満塁から2番手で登板し2回を3安打無失点だった。

 ヘルマンは立ち上がりから凡打の山を築き、アスレチックス打線を無安打に封じた。中盤以降は右腕の快挙達成を期待し、球場のボルテージも徐々にアップ。0-8の8回も4番・ペレスから始まる相手打線を三者凡退に抑えると、スタンドのヤンキースファンは立ち上がって喜んだ。

 9回もマウンドに上がったヘルマンは順調に2死までこぎ着けると、最後の打者・ルイーズも三ゴロに打ち取り、ついに快挙を達成した。9回は1球ごとに歓声が沸き起こる異様な雰囲気に包まれたが、プレッシャーに動じなかった。

 ルイーズを打ち取った背番号「0」のヘルマンは両手を広げ、歓喜に喜ぶとチームメートらが駆けつけ、熱いハグをしながら快挙の余韻にひたった。

 メジャーでの完全試合は2012年8月15日、マリナーズのフェリックス・ヘルナンデス以来11年ぶり。史上24度目のパーフェクトゲームとなった。

 アスレチックスは先発・シアーズが5回途中7失点。藤浪は5回無死満塁のピンチで救援しスタントンに2点打を浴びるなど、2本の適時打を許した。イニングをまたいだ6回も無死三塁のピンチを背負ったが後続を断ち無失点。結果的に2回3安打無失点となった。

 ちなみに6月28日は、日本では1950年に巨人の藤本英雄が日本プロ野球史上初の完全試合を達成した日でもある。

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