花巻東・佐々木麟 血のにじむ素振りで作られたスベスベの手のひら

[ 2023年5月28日 05:30 ]

春季高校野球・岩手県大会準決勝   花巻東7ー3盛岡四 ( 2023年5月27日    きたぎんボールパーク )

小学校低学年から素振りを続けた結果、マメができない手のひらになった佐々木麟(撮影・柳内 遼平)
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 花巻東・佐々木麟の手のひらはスベスベでほとんど皮もむけていない。幼少期から野球を始め、小学校低学年の頃から「甲子園、プロの舞台でやりたい」と自宅で行う素振りが日課に。1日300回でスタートし、学年が上がるにつれて600、800と回数は増えた。

 その頃は手のひらにいくつもマメがあり、グリップに血をにじませながらもスイングを続けた。まさに血のにじむような努力。その結果、強固な手のひらが完成。今では何スイングしようとマメはできない。

 単純作業ともいえる素振り。なぜ、麟太郎少年は毎日続けることができたのか。それは「遊び心」にあった。テレビで見たプロ野球選手の打撃フォームで振り込む「モノマネ」をすることで常に気持ちはフレッシュ。現在のバリー・ボンズを手本にしたグリップを小刻みに動かすフォームもその一つで「そこが原点だった。いろいろな人のマネをする中で生まれた打ち方でした」と振り返った。(アマチュア野球担当・柳内 遼平)

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