「魔の8回」の巨人 森繁和氏「守護神・大勢投入の策はなかったか」 中継ぎ陣には大きな重圧

[ 2023年5月7日 19:40 ]

セ・リーグ   巨人1―2中日 ( 2023年5月7日    バンテリンD )

<中・巨>8回途中、大江(右)から菊地へスイッチした原監督(中央) (撮影・西川祐介)
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 【森繁和 視点】この日は3投手をつぎ込んだ。巨人は8回という大事なイニングで失点が続き、苦しい戦いを強いられている。

 これだけやられると中継ぎ投手には大きな重圧がかかり、不安な気持ちを抱えてのマウンドになっている。この日も3番手・直江が9球のうち8球がボールと乱れ、連続四球で降板した。

 ここでベンチは左打者の大島に対して左腕の大江をワンポイント起用。この段階で、大島の次の右打者である細川、石川昂への対応をどう考えていたのか気になる。

 5番手で起用したのは2年目右腕の菊地だったが、結果的に決勝点を奪われた。

 この中日3連戦で守護神・大勢は登板機会なし。あす8日が休みだということを考えても、大勢を投入する策はなかったか。

 同点だけに難しかったかもしれないが、前倒し、そしてイニングをまたいで9回も。それほど抑えたい局面だった。

 リリーフ陣は役割が固定されず、勝っている展開だけでなくリードを奪われている場面でも同じ投手が登板している。分業制の中で勝ちパターンの構築はどの球団にとっても最大の課題だが、巨人の現状は非常に厳しい。

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