パドレス・ダルビッシュ 今季2勝目で日米通算190勝 今季初中4日も問題なし!カーショーに投げ勝つ

[ 2023年5月7日 02:30 ]

ナ・リーグ    パドレス5―2ドジャース ( 2023年5月5日    サンディエゴ )

ドジャース戦に先発し、6回2/3を2失点と好投して2勝目を挙げたパドレスのダルビッシュ
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 パドレスのダルビッシュ有投手(36)が5日(日本時間6日)、ドジャース戦に先発し、6回2/3を投げ4安打2失点(自責1)で、日米通算190勝目の今季2勝目を挙げた。ド軍時代の同僚で互いに認め合う通算202勝左腕クレイトン・カーショー投手(35)との通算4度目の投げ合いに完勝。同地区のライバルをねじ伏せ、チームは貯金を今季最多3とした。 

 感慨深げだった。7回途中4安打2失点。4月23日以来の白星で日米通算190勝目を手にした36歳のダルビッシュは「自分一人の力ではその数にならない。感謝している」と胸中を吐露した。

 当初先発を予定していた右腕マスグローブが足のマメで登板を回避。出番が1日早まり、今季初めて中4日での登板だったが「真っすぐも力があったし全体的に良かった」という。初回にマンシーの一ゴロの間に先制を許したが、2回以降は圧倒した。最速96・7マイル(約156キロ)を計測したツーシーム、最遅70・9マイル(約114キロ)のカーブなど、6種類の変化球で同地区首位の打線を翻弄(ほんろう)し、「速いカッターが凄く良くなってきて、それが他の球種を効果的にしている」と納得の表情だった。

 ド軍時代の同僚で、親交深いカーショーとのエース対決だった。ダルビッシュが17年のワールドシリーズで2試合連続で2回を持たずKOされ“戦犯”扱いされた中、かねて「一番、自分とか家族を守ってくれた」「ずっと感謝を持っている」などと語ってきた恩人との通算4度目の投げ合い。登板間のブルペンでのイメージトレーニングはそのカーショーから授かったルーティンだ。4月18日にいち早く通算200勝を達成した1学年下の左腕相手にこれで3連勝とした。

 メジャー初のメキシコ市での公式戦だった前回4月30日のジャイアンツ戦は、球が飛びやすい標高2200メートル超の高地で苦しんだが、本拠地では本来の姿だった。日米プロ19年目の今季はWBCに参戦したため、コンディションづくりは簡単ではなかったが「前回登板の翌日に中4日の可能性はあると聞いていた。全く問題はなかった」と頼もしい。

 2月に、42歳となる28年まで6年総額1億800万ドル(約149億円)で契約延長した。36歳のダルビッシュにとっては異例とも言える長期契約で「光栄に思うし、凄く信頼を感じた」。盟友の楽天・田中将とともに達成が近づく大台も、あくまで通過点。大きな節目へ、いよいよカウントダウンに入った。

 ≪日米通算200勝 今期中にもダルビッシュ&マー君が達成≫日米通算200勝は16年の黒田博樹を最後に出ていないが、ダルビッシュと楽天・田中将は早ければ今季中にも到達する可能性がある。また日本球界ではヤクルト・石川が現在通算183勝でトップ。次いで中日・涌井が155勝、ソフトバンク・和田が152勝(日米通算157勝)で、楽天・岸は2日に通算150勝に到達した。

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