新宿御苑にも響いたイチローさん「さあ、来い」の声 都新宿・田久保監督「夢のような時間。奇跡が起きた」

[ 2022年11月27日 18:23 ]

部員にノックするイチローさん
Photo By 代表撮影=共同

 マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチローさん(49)が27日、都新宿で選手指導を行った。26日から訪問しており、2日間にわたる指導を行った。

 都新宿は部員17人(女性マネージャー2人含む)で、部員は1年生9人、2年生6人。26日は14人、27日は15人が参加した。同校は進学校で、文武両道であることに加え、小学生を対象とした野球の普及活動も熱心に取り組んでいる。限られた時間の中で色々なことに取り組む同校の野球部員と一緒に野球をやってみたいと考え、イチローさんが自らの意思で訪問を決めた。

 グラウンドはサッカー部など他の部と併用で、打球は外野フェンスを越えないように、バックネットから内野の半分くらいにかけ天井ネットが張られている。フリー打撃もホームから外野方向ではなく、逆にマウンド方向からバックネットに向かって打つ。イチローさんは部員の質問に丁寧に応え、フリー打撃実演に、ノッカーを務めるなど、濃密な2日間で応えた。

 夏の大会はベスト8が最高で、強豪校ではない。田久保裕之監督(41)は「夢のような時間でした。覚めないでくれ、と。時間が経つのが惜しい。奇跡が起きた」と感激の面持ちで語った。「(イチローさんは)野球小僧でしたね。イチローさんんお、特にノックを受ける時に“さあ、来い!”というあの声。あれだけ頂点を極めた人が野球小僧の顔をしていますよね。うちの子たちにないものを、身をもって、見せてくれた気がします。この新宿のビルと御苑の森の中に響きましたよね、“さあ、来い!”の声が」と話していた。

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