イチローさんが新宿のど真ん中に来た!都新宿を2日間指導 「今までにない空気が流れている 新鮮な光景」

[ 2022年11月27日 17:50 ]

 指導を終え、部員一人一人と握手するイチローさん
Photo By 代表撮影=共同

 マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチローさん(49)が27日、都新宿で選手指導を行った。26日から訪問しており、2日間にわたる指導を行った。

 都新宿は部員17人(女性マネージャー2人含む)で、部員は1年生9人、2年生6人。26日は14人、27日は15人が参加した。同校は文武両道であることに加え、小学生を対象とした野球の普及活動も熱心に取り組んでいる。限られた時間の中で色々なことに取り組む同校の野球部員と一緒に野球をやってみたいと考え、イチローさんが自らの意思で訪問を決めた。

 部員には一切、イチローさんが訪問することは事前に知らされていないサプライズ指導だった。グラウンドからは新宿高島屋が見える大都会にレジェンドが登場すると、選手は最初は戸惑いつつも、笑顔が広がった。イチローさんは一列になった生徒の前であいさつをした。

 「わけ分かんないよね?(自分のことを)知っている?みんなからリクエストや監督から是非、来て下さい、と言われて来たわけじゃないので。僕が興味があって来ました。みんなは学業が一番。勉強を頑張っている中、野球が好きな子が来ている。勉強をやりながら野球をやるのは時間も限られている。グラウンドも限られたスペース。そうなると自分たちの野球をやるのが精いっぱい。それなのに、みんなは地域の野球の普及活動を熱心にやっている。僕が興味があって、僕の興味で来ました」

 洋楽をかけながらストレッチ、アップしている姿に、イチローさんは「MLBスタイル。誰が選曲してんの?」など興味津々。グラウンドはサッカー部など他の部と併用で、打球は外野フェンスを越えないように、バックネットから内野の半分くらいにかけ天井ネットが張られている。フリー打撃もホームから外野方向ではなく、逆にマウンド方向からバックネットに向かって打つことを田久保裕之監督(41)から説明を受けると「都会だー」と思わず話した。

 田久保監督から甲子園に出て、新宿の人たちをアルプス席に引っ張り出すことを夢だと聞き「それはいい夢ですね」と同調し、「面白いな~、なかなか今まで(指導してきた高校)にない空気が流れている。僕らにとっては新鮮な光景です。練習場からグッチのロゴ(高島屋のグッチの看板が練習場から見えます)が見えるところ、ある?甲子園に行ったら、めちゃくちゃ面白いよ」と話していた。

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