関西学院・広岡正信総監督が前任校・報徳学園と勇退記念試合「隣の巨人をやっつけて」

[ 2022年11月26日 15:36 ]

勇退記念試合   報徳学園12―4関西学院 ( 2022年11月26日    明石トーカロ )

<関西学院・報徳学園>試合後、報徳学園の堀柊那主将(右)から記念品を贈られた関西学院・広岡正信総監督
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 今夏限りで監督を退いた関西学院・広岡正信総監督の「勇退記念試合」が26日、前任校の報徳学園を迎え、兵庫県高校野球の“聖地”明石トーカロ球場で行われた。

 試合は序盤4回までに6点を先行される苦しい展開。8回にはさらに5点を奪われたが、裏の攻撃で打線が執念を見せた。1点を返し、なおも1死満塁で「4番投手」で8回の守備から左翼に回っていた楠木塁之助(2年)が中越えへ3点二塁打。すると指揮官は9回の守備で、4番手投手の武田豹(2年)の球が浮いていると見るや、打者1人に投げたところで「3番遊撃」で先発していた堀秀大(2年)にスイッチし、最後まで勝負師であり続けた。

 試合後には関西学院、報徳学園のナイン、スタッフで記念撮影。報徳学園からは「HOTOKU」の6文字が入ったパネル入りのユニホームをプレゼントされた。77年8月に報徳学園コーチとして指導者の道を歩み始め、86年に同校監督に就任。90年から関西学院の指揮を執ってきた。「ああしよう、こうしよう、と反省しながら、あっという間でした」と振り返り、OBら関係者も多数駆けつけた前でのスピーチでは「(関西学院は)まだまだのチームですが、これから報徳学園との差を埋めていってほしい。改めて(今秋)県チャンピオン、近畿準優勝の実力を見せてもらった。“隣の巨人”をやっつけるように期待しております」と、報徳学園時代の教え子である西谷浩一監督率いる大阪桐蔭の打倒を託していた。

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2022年11月26日のニュース