2年ぶり3度目ベストナイン選出のソフトバンク・甲斐 正捕手死守誓う「すべての試合に出て勝ちたい」

[ 2022年11月26日 05:00 ]

<NPB AWARDS 2022> 壇上で記念撮影するソフトバンクの(左から)今宮健太、柳田悠岐、甲斐拓也(代表撮影)
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 プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2022 supported by リポビタンD」が25日、都内で開かれ、2年ぶり3度目のベストナインに選出されたソフトバンクの甲斐拓也捕手(30)は来季、全試合出場で国内フリーエージェント(FA)移籍で加わる嶺井博希捕手(31)から正捕手の座を守ると誓った。

 ベストナインに選出された甲斐は2年ぶり3度目の受賞だったが、打率・180はベストナイン選出野手では過去最低。「認められる部分が少なく、悔しい1年だった」と振り返り、正捕手の座を守るために打力向上と全試合出場を誓った。

 侍ジャパンの正捕手と期待される甲斐が、今季は出場130試合で規定打席も未達。21年に自己最多12発を放った本塁打も今季は1本。得点圏打率・202と勝負強さも発揮できず、若手の渡辺陸や海野に先発マスクを譲る試合や終盤に代打を送られるケースが目立った。「チームに貢献しないといけない。捕手だけでなく、打つことも求められている」とリーグ優勝を逃した責任を強く感じる。

 今季は春季宮崎キャンプで城島健司会長付特別アドバイザーから指導を受け、「打率・280」を目指した。しかし、フォームに迷い、試行錯誤。それでも、シーズン終盤に試した脱力フォームに手応えをつかみ、「無駄な力なく振れている部分もある。継続して、来年は勝負できるように」と光は見えた。

 来季はDeNAからFA加入する嶺井、新外国人で獲得が決定的なアストゥディーヨの捕手起用プランもある。激しい正捕手争いが予想されるが、6年連続ゴールデングラブ賞の意地がある。「野球選手である以上、全ての試合に出て、勝ちたい」と2年ぶりの全試合出場を果たし、受け取った名誉に恥じない数字を残していく。 (福井 亮太)

 《ギータ、来季30発必ず!》3年連続7度目のベストナイン受賞となった柳田は「目標にしていた賞なので、うれしい。でも、チームも2位で個人的にも数字は納得していない」と振り返った。今季は117試合出場で打率.275、24本塁打、79打点。来季については「30発は最低でも打てるようにしたい。まずは(8度受賞の)秋山幸二さんに並べるように。それが目標になりました」とアーチの量産を誓った。

 《今宮、来季も呼ばれたい》5年ぶり3度目の栄誉に輝いた今宮は「パ・リーグ6球団で名前の通りベストナインの賞。そこの評価はすごくうれしい」と笑みをこぼした。今季はコンパクトなスイングをテーマに130試合でキャリアハイの打率.296。4年連続受賞中だった西武・源田を抑え「1年間頑張って良かった。源田だけに限らず全ての選手と競争して、また来年も呼ばれるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

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