オリ・由伸、2年連続パMVPで“9冠締め”投手では山田久志以来の快挙 来季「もっといいシーズンに」

[ 2022年11月26日 05:00 ]

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<NPB AWARDS 2022>最優秀選手賞に輝いたヤクルト・村上宗隆(左)とオリックス・山本由伸は会見で笑顔を見せる(代表撮影)
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 MVPのトロフィーを手にしたオリックス・山本は喜びをかみしめた。先発投手の主要タイトル4部門を独占。最高栄誉の沢村賞、ゴールデングラブ賞、ベストナイン、バッテリー賞も含め2年連続の球団最多“9冠”締めとなった。

 「1年間の成績を評価していただいて、本当にうれしく思います。2年連続でいい成績を出せたので、そこに喜びを感じています」

 6年目の今季も圧巻だった。6月18日の西武戦でノーヒットノーランを達成するなど26試合で15勝5敗、防御率1・68。勝率・750、奪三振は205を数えた。球界史上初となる2年連続の投手4冠、沢村賞の2年連続受賞もパ・リーグ史上初。2年連続のMVP受賞は、パ・リーグでは94~96年のイチロー以来で、投手に限れば前身の阪急だった76~78年の山田久志以来となる快挙だった。

 感慨深く振り返ったのは9月17日からの首位ソフトバンク3連戦。「大事な試合でチームが3連勝できたことが印象に残っています」。3ゲーム差で追う重要局面で右腕は初戦を完封で飾り、逆転連覇への道筋を示した。「去年より安定した調子で投げられるようになりました。でも課題も残る部分もあるので、オフに頑張って、もっといいシーズンを過ごせるように」と、さらなる飛躍を誓った。

 西武からFA移籍する森については「いつも対戦していて注意する選手の一人だったので、チームメートになれて凄く心強い」と共闘を心待ち。「リーグ3連覇、2年連続の日本一になれるようにチームの一員として頑張っていきたい」。山本が偉業への旗振り役となる。(湯澤 涼)

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