2戦連発だ5打点だ!DeNA・牧なら「獲れるでしょ」セ右打者初の3冠王へ番長も太鼓判の大暴れ

[ 2022年6月5日 05:30 ]

交流戦   DeNA6ー1楽天 ( 2022年6月4日    横浜 )

<D・楽>7回、3ランを放った牧(撮影・島崎忠彦)
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 DeNA・牧秀悟内野手(24)が4日、楽天戦で2試合連発となる15号3ランを含む5打点の荒稼ぎ。46打点としてリーグ単独トップに立った。打率・323も同トップを独走し2冠に浮上。15本塁打もトップに1差の3位につけた。セ・リーグで右打者の3冠王となれば史上初。DeNAの「不動の4番」が3冠ロードを突き進む。

 もう止まらない。打率も、本塁打も、打点も。まるで打ち出の小づちのように、牧のバットが打撃3部門の数字を積み上げる。土曜日の連敗も6でストップし、ヒーローの言葉が浜風に乗った。

 「ようやく、土曜日に勝つことができました。お待たせしました」

 開幕から先週の土、日曜日までで1勝15敗。土曜日の勝利は4月16日のヤクルト戦以来とあって、本拠地に詰めかけた3万1130人のファンを前に牧の言葉にも思わず力がこもった。待望のサタデー白星を引き寄せたのは、間違いなく主砲のバットだ。

 まずは初回無死満塁。同期生の早川から同点の左犠飛を放つ。「いい形で(試合に)入ることができた」。3、6回の打席は早川の直球を捉えたが、いずれも右翼手・島内の好守に阻まれて右飛。ただ、右方向へいいイメージが手元に残った。

 そして、1点勝ち越した7回1死一、三塁で、宋家豪(ソンチャーホウ)のスライダーを右翼ポール際へ運んだ。「風に乗ってよかったです」と言ったが、前の2打席のイメージをつなげたような一撃だった。試合を決める2試合連発の15号3ラン。8回1死満塁も、詰まりながら中前へ落とし、昨年8月25日の阪神戦以来となるプロ最多タイの5打点を積み上げた。

 軸をぶらさず、ボールをしっかり呼び込んで振り切る。パワーだけでなく技術に裏打ちされた打撃が牧を支えている。左足を大きく上げるが、頭、肩、腰が全く上下しない打撃フォームが確実性の高さの礎だ。三浦監督は「凄いね。本当に勝負強い。その一球を逃さない研ぎ澄まされた集中力。牧の凄さだと思うし、素晴らしい」と絶賛。46打点は打率とともに単独トップなら、15本塁打も3位。指揮官は3冠王についても「獲るでしょ。獲るでしょ。それだけのものを持っているし、マークされた中であれだけの活躍をしてますから大丈夫」と太鼓判を押した。

 セ初の右打者の3冠王への夢は膨らむ。「明日も勝ちます」。日曜日は開幕から7連敗中だ。ファンにビューティフルサンデーを届けるため、牧が打ちまくる。(秋村 誠人)

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2022年6月5日のニュース