阪神・ウィルカーソン 存在感アピールの1失点力投も“来たかった東京”で1球に泣く

[ 2022年4月24日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0-1ヤクルト ( 2022年4月23日    神宮 )

<ヤ・神>4回、青木に先制ソロを打たれたウィルカーソン(撮影・大森 寛明)
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 役割はまっとうした。来日2度目の先発となった阪神・ウィルカーソンは、7回途中3安打1失点の力投。援護に恵まれず初黒星を喫したが、ローテーションの一角として今後も大きな戦力となり得ることを印象付けた。

 「途中から配球も変えることができて、相手打者も高めのボールを狙ってきているところがあったので、試合の中で変えられた。梅野さんの配球が素晴らしかった」

 初回1死一塁で山田、村上の中軸を直球でねじ伏せるなど、真っ向勝負で凡打の山を築かせた。無四球、7奪三振がその証明。驚くような剛球がなくても、試合途中で配球に変化を加えて的を絞らせなかった。悔やまれるのは決勝点となった4回先頭の青木に浴びた右翼越えソロ。高めの直球を仕留められたシーンを「(3ボール1ストライクの)あのカウントでまっすぐ高め(のサイン)を首振ったり、工夫をせずに投げにいってしまった」と敗因に挙げた。

 それでも、来日初勝利をマークした16日の巨人戦に続くクオリティースタート(QS)を記録するなど力は誇示。矢野監督も「いろんなバリエーションのアウトの取り方ができる。しっかりした投球をしてくれた」と評価した。

 「世界の中でも大きな都市に入るところ。東京に来るなんて前は思ってもなかったので、実際に来てみて、良い意味で感激することがたくさんあった」

 来日前から興味を持っていた首都・東京での試合も発奮材料になった。「阪神タイガースで戦える選手になったかなと思います。チームメートも素晴らしいので、チームのために頑張っていきたい」。次回も30日の巨人戦(東京ドーム)での登板が予想される。“東京リベンジ”で2勝目を狙う。(遠藤 礼)

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2022年4月24日のニュース