日本ハム・今成スカウト襲った劇症型溶血性レンサ球菌感染症とは「人食いバクテリア」とも呼ばれる

[ 2022年3月4日 05:30 ]

死去した今成泰章スカウト
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 日本ハムは3日、今成泰章(いまなり・やすあき)スカウトが「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」で2日に埼玉県内の病院で死去したと発表した。66歳だった。

 劇症型溶血性レンサ球菌感染症とは、突発的に発症し急速に多臓器不全に進行する、敗血症性の感染症。病原体である「A群溶血性レンサ球菌」は「溶連菌」とも呼ばれ、通常は感染しても無症状か、咽頭炎や皮膚の感染症にとどまる。だが、まれに細菌が存在しない組織(血液、筋肉など)に進入し、急激に症状が進行し重篤な疾患となるものを指し「人食いバクテリア」とも呼ばれることがある。

 国内では過去5年間で毎年600~900人程度の患者が確認され、死亡率は約30%。30歳以上の大人が突然、発症する特徴がある。日常生活を営む状態から24時間以内に循環不全、呼吸不全、急性腎不全や、多臓器不全など急速な進行を示すことがある。

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2022年3月4日のニュース