広島・小園 山田に学ぶ「フルイニング出場」の極意 ヤクルト勢と2年連続合同練習

[ 2022年1月12日 05:30 ]

(左から)ヤクルトの中村、山田、山崎(右から2人目)らとチューブを使ったトレーニングをする小園(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 広島・小園海斗内野手(21)が11日、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムでの自主トレを公開した。昨季日本一に輝いたヤクルト勢との合同練習は2年連続の参加。山田からは目標とするフルイニング出場の極意、同じ左打者の川端からは高度な打撃技術を学んで持ち帰る決意を示した。

 殻を破れずにいた昨年1月、ヤクルト勢との練習に初参加した。遊撃の定位置をつかんで迎えた今オフ。昨季に貴重な経験を積んだ分だけ、日本一に輝いた選手に聞きたいことも増えた。

 「目標はフルイニング出場。(昨季は)シーズン終盤に(調子が)落ちてしまった。ずっといい状態でいられるようにしたい」

 山田は同じ内野手でフルイニング出場の極意を知る一人だ。15、17年に2度達成。「カープ以外の選手のコンディショニングは、なかなか見られない。そういう経験があるので、いろいろと聞きたい」。6月で22歳。高卒4年目の今季達成すれば、16年田中広の27歳を超えて球団最年少を大幅に更新できる。調整法など新たな知識を持ち帰るつもりだ。

 昨季は5月に新型コロナに感染した影響で、例年よりも難しい調整を強いられた。特に酷暑厳しい8月の月間打率・220と月別ワースト。疲労蓄積に加えて、精神面での焦りが打撃を崩していた。

 「反省点は明確に分かっている。軸ができていなくて、体が突っ込んだり開いたりした。力強く打てる自分のポイントがなかった。(調子が)悪くなると、気持ちのコントロールも難しかった」

 課題克服を目指し、初日からバットを片手に川端のもとに歩み寄って質問をぶつけた。同じ左打者として、山田とはまた違った感覚を学ぼうとしている。

 「ヒットゾーンに打球が飛ぶ。いい形で打てていないと、そうならない。逆方向の打ち方やバットコントロールを(聞きたい)。僕は逆方向への打球が弱いので…」

 日本一のチームの主将に日本シリーズ最終戦で決勝打を放った代打の切り札までいる。これ以上ない学びの場である。「ヤクルトに勝てるように、対戦したときにいい姿を見せられるようにやっていきたい」。合同練習には11日から12日間参加予定。日本一に導いた極意をたっぷりと吸収する日々が始まった。(河合 洋介)

続きを表示

2022年1月12日のニュース