オリックス・由伸 狙うは史上初の2年連続「投手4冠」 地元・岡山での表彰「断トツで」うれしい

[ 2021年12月25日 05:30 ]

<岡山県民栄誉賞授賞式>伊原木岡山知事(左)、神宝県議議長(右)と記念写真に収まる山本由伸(撮影・井垣 忠夫)

 オリックス・山本由伸投手(23)が24日、岡山県庁で県民栄誉賞授与式に出席。地元の星となった絶対エースは、来季史上初の2年連続「投手4冠」へ決意を示した。

 「いい投手がたくさんいますので。とにかく負けないように。また今季の自分の成績を上回ることができるようにやっていきたい」

 沢村栄治ら偉大なレジェンドたちも成し得なかった偉業に挑む。5年目の今季は球団新記録の15連勝でレギュラーシーズンを終え、25年ぶりリーグの優勝に尽力。投手4冠に沢村賞、MVPなども含めて球団最多“9冠”締めした。無双状態の右腕だけに、快挙達成の期待は膨らむ。

 今夏の東京五輪で侍ジャパンのエースとして金メダルを獲得した栄誉を称えられ、伊原木隆太県知事から“クリスマスプレゼント”として名誉を受け取った。「今までで1番、断トツで」と感謝。続けて「逆に1番いらなかったのは小2の時。ツリーに欲しいものを書いてつるしておくのが家のルールだったけど、書き忘れてしまい、ホームベースが置いてあったんです。練習で使いましたけど、正直、いらねえなと思いましたね」と冗談交じりに明かし笑わせた。

 「これからも岡山県民のみなさんに勇気や感動を与えられるように練習を積んでいきたい」。地元の思いも力に、背番号18がさらなる上昇曲線を描く。(湯澤 涼)

 《3億円更改は来年に持ち越しも》来季年俸の3億超えが確実となっている山本の契約更改交渉は日程調整中。来年に持ち越される可能性もある。今季年俸1億5000万円から最低でも倍増となる3億円以上を提示される見込み。入団6年目での大台到達は、巨人・菅野、楽天・田中将らに並ぶ7人目で、球団ではイチローを抜き史上最速となる。

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2021年12月25日のニュース