早大3冠王の今井脩斗がトヨタ自動車入り 引退予定も4年秋にオファー舞い込む

[ 2021年12月25日 05:30 ]

早大・今井修斗
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 東京六大学野球リーグ各校4年生の進路が出そろった。今秋リーグ戦で戦後15人目の3冠王を獲得した早大の今井脩斗内野手(22)は、トヨタ自動車に進む。春は右肘の故障もあり大学で野球を終える予定だったが、ラストシーズンの大活躍で、社会人野球の名門チームからオファーが舞い込んだ。

 4年春に右肘を痛め、リーグ戦はわずか3試合の出場に終わった。今井は「大学で野球をやめようと、腹をくくった。最後の秋は楽しもうと思った」と振り返る。

 ところが、開幕前。ノックを受けずにデータ班と配球の打ち合わせをしていたことが、小宮山悟監督の逆鱗(げきりん)に触れた。開幕カードの立大戦はベンチ外。主将の丸山が「もう一度、今井にチャンスを与えてください」と直談判し、2カード目からスタメンに復帰した。その東大2連戦で11打数8安打の大当たり。その後も打ちまくり、打率・471、3本塁打、14打点で、3冠王を獲得した。4年秋のリーグ戦中という異例の時期に、トヨタ自動車からオファーが届いた。

 12月2日。都市対抗を東京ドームで観戦した。NTT東日本とトヨタ自動車の息詰まる試合に「投手も打者も、大学とはレベルが違った。一戦に懸ける思いというか、大人の甲子園みたいだった」と興奮した。

 自らのバットで道を切り開いた今井。「持ち味は打撃。スイングスピードは誰にも負けないように、アピールしていきたい。高いレベルで野球ができることに感謝してやりたい」と、上のステージでの挑戦を心待ちにしている。 (川島 毅洋)

 ◇今井 脩斗(いまい・しゅうと)1999年(平11)5月9日生まれ、埼玉県加須市出身の22歳。小2から野球を始め、北川辺中では加須シニアに所属。早大本庄では2年秋からベンチ入り。甲子園出場はなし。早大では2年秋にリーグ戦デビューし通算15試合で打率・391、3本塁打、15打点。1メートル78、90キロ。右投げ右打ち。

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2021年12月25日のニュース