広島・森下 五輪金メダルの地・横浜“凱旋”で輝き再び!!DeNA斬ってチームを5連勝に導く  

[ 2021年8月31日 05:30 ]

<広島投手指名練習> カラフルなグラブでキャッチボールを行う森下(撮影・大森 寛明)
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 広島・森下暢仁投手(24)は30日、東京五輪決勝以来の凱旋登板となる横浜での必勝を期した。31日のDeNA戦に先発する右腕は現在12試合連続でクオリティー・スタート(QS=6回以上、自責点3以下)を達成しながら、援護点に恵まれずに自身連敗中。今季最長に並ぶチーム5連勝をかなえるべく、24歳最初の登板に向かう。

 森下にとって、横浜は思い出のマウンドだ。8月7日の東京五輪決勝戦に先発し、米国を5回無失点に抑えた舞台。ただし、後半戦3戦目での“凱旋登板”にも、特別な感情を持ち込むことはない。

 「相手も違う。チーム状況もいい形で来ているので、その雰囲気を高められるような投球ができたらいい」

 五輪決勝で勝ち投手となって以降、リーグ戦では白星から遠ざかっている。後半戦2試合でいずれも7回を3失点以内に抑えて試合をつくりながら、17日中日戦は無得点、24日巨人戦は1得点と援護に恵まれなかった。

 その打線が27日からの阪神3連戦では計18得点を挙げて活気を取り戻した。12試合連続でQS中の安定感を見せられれば、自身3試合ぶりの白星もグッと近づいてくる。永川投手コーチも「彼のレベルならまず7回2失点、最低でも6回3失点以内を目指してやっていくしかない。それを続けていけば勝てるときは来る」と展望を口にした。

 待望の白星は「一発」がカギを握る。前回24日の巨人戦では自身2度目の1試合3被弾。被本塁打数は今季リーグワースト3位タイの12で、昨季の6から倍増している。今季2戦2勝と好相性のDeNAはオースティン、ソトの助っ人を中心にリーグ2位の100本塁打。両翼94メートルと本塁打の出やすい横浜では、普段以上の警戒が必要になるだろう。

 「打率が高い選手がそろっている。ここ最近は本塁打もそうですし、長打も打たれている。そういうところをなくしていきたい」

 8月25日が誕生日。24歳初登板を前に、マツダスタジアムでの投手練習で最終調整を済ませた。「いいスタートが切れたらいい。誰もが負けるのは嫌だし、常に勝ちたいと思ってやっている」。援護点という誕生日プレゼントがあれば、より気持ちよく投げられる。(河合 洋介)

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2021年8月31日のニュース