ソフトB沖縄2連勝 甲斐だ!!ギータだ!!12安打5得点 打線つながり鬼門突破

[ 2021年7月5日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5-0日本ハム ( 2021年7月4日    那覇 )

<日・ソ14>4回1死満塁、左前適時打を放つソフトバンク・甲斐(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクは4日、日本ハムを5―0で下し、前日から2年ぶりに沖縄で行った公式戦で2連勝した。4回に甲斐拓也捕手(28)の適時打などで2点を先制。柳田悠岐外野手(32)が6回に適時打を放つなど着実に加点した。12安打のうち長打は1本のみ。低迷していた打線はつながりが生まれて上昇気配だ。

 コンパクトに徹した打線がつながった。まずは甲斐のバットが均衡を破る。4回1死満塁、カウント1―2からスライダーに食らいつき左前に運んだ。中村晃が先制のホームを踏み、「食らいついていくことができた。レイが踏ん張っている中で、何とか先制できて良かった」と6月6日の阪神戦以来20試合ぶりの適時打に笑みがこぼれた。

 リーグトップタイ18本塁打の柳田も大振りしなかった。3―0の6回1死一、二塁で変則左腕・公文のスライダーに反応し、ゴロで一、二塁間を破る右前適時打。「内容は良くなかったが、いい所に飛んでくれた」。初回にも中前打を放ち、単打2本で3試合ぶりのマルチ安打をマーク。いずれもファーストスイングで仕留めた。チーム12安打中、単打が11本。練習を見直した効果が実戦で生まれた。

 那覇入りした2日の練習。打撃投手が1メートルほど打者に近い位置から投げ、普段より球速も上げ、変化球も交えた。工藤監督は「(球種が)ミックスになると、集中しないといけない。考えて、整理して、打席に入ることが大事」と狙いを明かした。6月は23試合のうち13試合が2得点以下と貧打に苦しんだだけに、練習で1球、1スイングを見直させた。

 本塁打による得点が多かったが、押し出し四球以外は全てタイムリーによる得点で4回から4イニング連続得点。2試合連続で5点以上を奪い、工藤監督は「つなごうという意識が強い。追い込まれてからもファウルを取れている。その意識で練習からやってもらえれば、必ず結果が出ると思う」と満足げに話した。

 19年まで4戦全敗だった沖縄での公式戦で2連勝。2試合連続での3点以上は実に6月5、6日以来で、打線はようやく上昇の兆しを見せた。この連勝を巻き返しにつなげる。(福井 亮太)

 ▼ソフトバンク・今宮(7回、適時三塁打)最初のチャンス(4回)で併殺打だったので、ここは絶対に打つという気持ちで打席に立った。いい形で追加点を取ることができて良かった。

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