楽天・早川インタビュー ドラゴンボールが7個集まったら?「スーパーピッチャーになりたい」

[ 2021年2月16日 05:30 ]

楽天のスーパーピッチャー一直線だ!!ボールを手に笑顔を見せる早川(撮影・白鳥佳樹)
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 楽天のドラフト1位・早川隆久投手(22=早大)がスポニチ本紙のインタビューに応じた。開幕ローテーション入りを目指す最速155キロ左腕は、初めてのキャンプで8年ぶりに復帰した田中将のレベルの高さを実感。田中将、岸、涌井、則本昂、松井ら先輩投手から多くを吸収し、スーパーピッチャーへの道を歩む。(聞き手・重光 晋太郎)

 ――ここまでを振り返って。

 「順調にきていると思います。一言で表現するなら、“収穫”ですね」

 ――キャンプでプロとアマの違いは。

 「練習が終わるタイミングが各選手で違うことですね。高校や大学は全体で終わるので。終わる時間が個人個人で違うんだなと思った。自分には合っていますね。帰りのバスの時間が決まっていると、やりたいことや補いたい練習ができないので」

 ――注目を集めているが、重圧はあるか。

 「今はそこまではないです。田中さんが来てからは注目が分散されているので、物凄くありがたいです(笑い)」

 ――田中投手はやっぱり凄い?

 「隣でキャッチボールを軽く投げているのに、僕がちゃんと投げている球を簡単に投げている感じで。自分が一生懸命投げているのがバカバカしく思えるぐらい凄くて」

 ――間近で見ることができる良さは?

 「ファンの方は、テレビで試合で投げている田中さんの印象でしょうけど、僕は試合で投げていない、いろいろな一面を見ることができる。そこは得しています」

 ――どんな人?

 「寡黙な人だと思っていたら、凄くコミュニケーションを取ってくれる。トレーナーの星さんとじゃれ合っている姿を見て、“えっ?”って思いました」

 ――田中投手だけでなく、岸、涌井、則本昂投手、同じ左腕では松井投手もいる。素晴らしい先輩と間近で接することができる。

 「楽天に入団できて良かったなと、キャンプに来て本当に実感しています」

 ――自分の性格を一言で表すなら。

 「自己中ですね。人に興味がないというか(笑い)。家族には“ほんとに野球以外に興味、関心がないよね”ってよく言われます。野球に関しては、自分の結果よりはチームの勝ちにこだわりたいタイプです」

 ――最近、気になっている世の中のニュースや出来事は?
 「沖縄に来て、テレビをつけたのが1回だけで。つけてみたらチャンネル数が少ないなと思って消しただけです。1分ぐらいです。強いて言えば、東京五輪の会長が辞任したニュースですかね」

 ――プロに入って始めたことは?

 「特にないですね。大学時代の生活を変えない方がいいかなと思っているので」

 ――逆にやっていないことは?

 「プロに入ってまだ一滴もお酒を飲んでいないですね。選手寮は飲酒禁止ですし、チーム宿舎の食事会場で飲んでいる人もいないですし。お酒を飲む環境に全くないですし、そもそも飲まない人間でもあるので」

 ――ドラゴンボールが7個集まった。何をお願いする?

 「大投手になる。田中さんはもちろんですけど、岸さん、涌井さん、則本さん、松井さん、チームの先輩投手の能力を全て自分に集約して、スーパーピッチャーになりたい。そうなったら、メジャーでサイ・ヤング賞を獲れますね(笑い)」

 ――ニックネームは決まったのか。

 「大学時代は(名前の隆久から)タカピーって呼ばれていたんですけど、それを松井さんに言ったら“それは呼べねーわ。岸さんも孝之だし”って。まだ決まっていないので、ファンの皆さんから募集します」

 ――20日の日本ハムとの練習試合で実戦デビューする。現在の心境と意気込みを。

 「不安です(笑い)。少しずつ楽しめるよう頑張ります!」

 【睡眠8時間以上「凄く規則正しい生活」】早川は初のキャンプで「物凄く規則正しい健康的な生活を送っています」という。睡眠は8時間以上。外食や不要不急の外出は禁止されているため、沖縄県名護市内の宿舎の外に出るのは近くの海岸を散歩するかコンビニに買い出しに行く時だけ。休日は「午前中にドラマを見たりして、お昼ごはんを食べて。同期4人でゲームをやっています。ゼロっていうカードゲームとかトランプとか」とリラックスした時間を過ごしている。

 ◆早川 隆久(はやかわ・たかひさ)1998年(平10)7月6日生まれ、千葉県出身の22歳。小1からソフトボールを始め、横芝中で軟式野球部。木更津総合では1年秋からベンチ入りし、2年春、3年春夏に甲子園出場。早大では1年春から東京六大学リーグ戦に登板し、通算成績は14勝12敗、防御率2・51。3年時は大学日本代表として日米大学選手権で優勝した。1メートル80、76キロ。左投げ左打ち。

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