【新様式キャンプ宿舎の“お供”はこれだ!パ・リーグ編】楽天・引地は鬼滅グッズ、オリ・山岡はバスソルト

[ 2021年2月16日 06:31 ]

9つのストレッチ器具を紹介する尾形
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 今年のキャンプは新型コロナウイルス感染を防止するため、無観客で行われている。外出を禁止する球団も多く、選手は宿舎で過ごす時間が格段に増えた。自室でもトレーニングに励んだり、趣味や癒やしを求める選手もいる。「僕のほてる時間」と題し、過ごし方にスポットを当てた。

 【パ・リーグ編】

 ◆ソフトバンク・尾形崇斗 ストレッチ“9種の神器”で体ケア

 ソフトバンクの尾形は、昨春に支配下選手登録されて初めてのキャンプ。体のケアを何よりも大切にしており、9つのストレッチ器具を買いそろえた。

 「ケガはしたくないのでセルフケアをしている。自分に楽しみだし、期待しているので入念にやっています。野球のためにしかお金を使っていません」。ダルビッシュ(パドレス)も使っているという「仙骨枕」は、脊椎の下部にある仙骨を押し込んで腰痛の予防になるという。「骨盤職人」は臀部(でんぶ)のツボを寝ながらマッサージできる優れものだ。「元々、腰があまり良くない」と朝と夜に計2時間みっちり行う。キャンプは中盤を終えたが「バチバチに体の調子がいい」と、入念なストレッチの効果は抜群のようだ。

 ◆ロッテ・荻野貴司 肩と体幹 手軽に鍛える「バーンマシン」

 ひと目ぼれだった。ロッテ・荻野は「雑誌で見かけて、これいいなと思って、インターネットで購入しました。このオフの自主トレから使っていて、石垣島キャンプにも持ってきました」と明かす。手錠形のトレーニング器具で、「バーンマシン」という。格闘家や、リハビリステーションなどで幅広く使用されており、米国では自宅でエクササイズができると人気だ。

 使い方は簡単で器具を持ち上げ、グルグルと回すだけ。コロナ感染を予防するためには、トレーニングルームでも密を避けたいだけに「肩と体幹を連動させながらトレーニングができるので、部屋で夜間練習に取り入れてます」とホテル生活には欠かせないものとなった。1軍は12日でキャンプを打ち上げたが、荻野は残留し、2軍キャンプでじっくりと体をつくり上げる。

 ◆西武・森脇亮介 子供とのテレビ電話が最高の癒やし

 「森脇パパ」のニックネーム通りの「ほてる時間」だ。西武の森脇にとって、3月で4歳になる長男と2歳の長女とのビデオ電話が何よりの癒やしだ。

 普段、家にいるときは夫人から「いつまで遊んでるの。もう寝る時間でしょ」とストップがかかるほどのイクメンパパ。ところが、離れて過ごす間にちょっとしたハプニングも。テレビのスポーツコーナーでキャンプの映像を見た子供たちが「パパだ」と反応したが、それは他球団の映像。「途中で気づいてプンプンしていたみたいです」と目尻を下げた。サッカーのドリブルがうまい長男も、最近ではバットとボールで遊ぶなど野球に興味を持ち始めた。「野球を頑張らせてくれる、かけがえのない大切な存在」のために、パパはキャンプ地で頑張っています。

 ◆楽天・引地秀一郎 大好き鬼滅グッズでモチベ全集中

 至福の「鬼滅タイム」がハードな練習の疲れを癒やしてくれる。楽天の引地は大ヒットアニメ「鬼滅の刃」の大ファン。主人公・竈門炭治郎ら主要キャラクターがデザインされたトレーナーは自慢の一張羅だ。今キャンプ中は宿舎からの外出が禁止されているため「ホテルの中で着ています」とニッコリだ。

 主題歌「紅蓮華」が大ヒットしたLiSAのファンだったことをきっかけに作品にのめり込んだ。「一番好きなのは我妻善逸です」。一見臆病に見えるが人並み外れた能力の持ち主で、羽織と同じ柄のキーホルダーや巾着袋を持ち歩いている。「部屋では鬼滅のアニメを見たり、LiSAさんの曲をずっと流しています」。着て見て聞いて、モチベーションを上げている。

 ◆日本ハム・秋吉亮 2万回パワフル振動で疲れほぐす

 守護神返り咲きを目指す日本ハム・秋吉は、トータルボディーケアブランド「ドクターエア」の「3Dコンディショニングボール」を今キャンプから自身の体のケアに導入した。

 ヤクルトから移籍1年目の19年は自己最多の25セーブ、防御率2.96の活躍で守護神としての地位を築いたが、昨季は12セーブ、防御率6.37と不振。再び輝きを取り戻すべく「練習の疲れのケアを今まで以上にしっかりしよう」と体の手入れにより一層気を使うようになった。このボールは5分間で最大2万回のパワフル振動が特長。練習前後に肩周辺、下半身などに当てて疲れをほぐしている。

 マッサージをしながら野球ゲーム「プロ野球スピリッツ」をするのが、部屋でのリラックスタイムだ。

 ◆オリックス・山岡泰輔 愛用バスソルトで血行改善&美容効果

 デキる男の身だしなみ。先発陣の大黒柱であるオリックス・山岡はバスソルト「epsom salt」で体調管理に努める。「しっかり汗が出るので疲れも取れている感じはします」。地元・広島で師事するトレーナーの勧めで2年前から愛用。成分は塩ではなく硫酸マグネシウム。血行改善や筋肉の緊張をほぐすほか免疫力アップも期待できる。海外セレブ御用達の高い美容効果は、おまけだ。

 普段は、おしゃべり好きな「かわいい系男子」でも、マウンドに上がれば寡黙で眼光鋭い「戦う男」。2年連続で開幕投手を務めた昨季は登板2試合で負傷離脱した。同じ悪夢を繰り返すわけにはいかない。「ケガせず1年間、勝ち抜きたい」。低迷するチームの浮上へ、万全の山岡が欠かせない。

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