2月1日プロ野球キャンプイン コロナ禍の異例キャンプ取材に臨む新人記者の思いは

[ 2021年1月31日 09:00 ]

PCR検査の順番を待つ報道陣
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 プロ野球は2月1日に12球団がキャンプインを迎える。球春到来を告げる2月1日への思いは野球記者にとっても特別だ。特に今年1月に野球担当となった新人記者にとっては、選手の鼓動を間近で見られる初めての機会となる。新型コロナウイルスの影響で無観客となるキャンプ。巨人を担当する小野寺大記者(25)の思いは熱い。

 いよいよ選手と対面し、練習を生で観ることができる――。約3年間、紙面製作のレイアウトを担当し、今年1月から巨人担当になった。だが、当然のことながらコロナ下の自主トレ取材はリモートが主体。担当記者となり、名刺を大量に発注したが、この1カ月、誰にも渡す機会がなかった。

 私は小学3年生から野球を始めた。無名の選手だったが、全国レベルの野球を知りたいと思い、東都大学野球リーグ1部(当時)の拓殖大野球部に入部した。野球は「一流選手でも7割は失敗するスポーツ」。そんな面白さを発信できる仕事に就きたくスポーツ新聞の記者を目指した。

 プロ野球は2月1日にキャンプインする。記者もPCR検査を受け、陰性と診断されたことで取材現場に足を運ぶことになる。1日からの担当は、コロナ下で異例の東京ドームスタートとなったS班。無観客のために練習を観られない読者の方に、紙面はもちろん、インターネットの速報記事でも多くの情報を発信することを心がけたい。

 私の名前は「大(だい)」。身も心も大きく育つようにと名付けられたのだが、身長は1メートル62で止まってしまった。野球をやっていた頃は、大きい選手に負けてたまるかと必死に食らいついた。バットからペンに握る物は変わるが、その姿勢は変えず、最前線ならではの面白さの詰まったネタを発信したい。(巨人担当・小野寺 大)

 ◇小野寺 大(おのでら・だい)1995年(平7)6月20日生まれ、埼玉県秩父市出身の25歳。正智深谷、拓殖大で硬式野球部に所属。大学での公式戦成績は2打席2三振。趣味はスノーボードと競馬。

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