センバツ出場の東海大系列3校 3人の左腕エースが躍進の鍵

[ 2021年1月31日 19:54 ]

センバツ出場が決まり笑顔で帽子を飛ばすエース・石田(前列中央)ら東海大相模ナイン(撮影・久冨木 修)
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 第93回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)の出場チーム32校が29日、決定した。関東・東京からは東海大菅生(東京)、東海大甲府(山梨)、東海大相模(神奈川)の東海大付属諸学校である3校が選出された


 昨秋の公式戦は3校とも左腕のエースがチームをけん引。異なるタイプのサウスポー3人を紹介したい。

 東海大菅生のエース左腕の本田峻也(2年=1メートル79、73キロ)は1年秋に公式戦ベンチ入りして以来、先発した公式戦が無敗の“負けない男”。インステップから投じる角度のある直球が武器だ。昨夏の独自大会は東京大会決勝で先発するなど優勝に貢献。背番号1を背負った秋は日大三との東京大会決勝に先発し、7回1安打1失点7奪三振の好投で連覇を成し遂げた。中学時代はバッテリーを組む福原とともにU15日本代表に選出。甲子園でも豊富な経験を生かした投球が期待される。

 東海大甲府のエース・若山恵斗(2年=1メートル73、77キロ)は昨秋は公式戦6戦で6勝と大車輪の働きを見せた。最速139キロの直球で打者の内角を攻めるマウンド度胸が持ち味。同じ軌道から鋭く落ちるスライダーで三振を量産する。昨秋の関東大会は準々決勝の東海大相模戦で先発。9回1失点の好投で東海大相模のエース・石田(9回2失点)に投げ勝ち、センバツ出場の当確ランプを灯した。現役時代は同じ左腕だった村中秀人監督の下で、成長を遂げた左腕が初の聖地に挑む。

 東海大相模のエース・石田隼都(2年=1メートル83、76キロ)は3度目の甲子園となる。最速142キロ左腕は昨秋、センバツ出場が懸かった関東大会準々決勝の東海大甲府戦に先発。8回まで無失点に封じる快投を続けたものの、1―0の9回裏1死一、二塁から2点打を浴び、逆転サヨナラ負けを喫した。「詰めの甘さを実感した。この冬は練習でも最後の一本までやりきることを意識してきた」。悔しさを成長の糧とし、投球フォームは9回を投げきれるように脱力したフォームに改良。成長した姿を披露する。

 異なる長所を持った3人のサウスポーが聖地でどのような投球を見せるか注目したい。

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