パ・リーグ元記録部長、千葉功さん死去 公式記録員で1810試合担当

[ 2021年1月28日 05:30 ]

千葉功さん
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 パ・リーグの記録部長を21年務めた千葉功(ちば・いさお)さんが、26日午後6時34分、脳出血のため東京都三鷹市で死去した。85歳。東京都出身。葬儀・告別式は近く家族葬で営まれる。

 千葉さんは1954年にパ・リーグ公式記録員となり、75年から95年まで記録部長を務めて、97年にパ・リーグを退職した。プレーを記録として残すために判定するのが、公式記録員の仕事。安打かエラーか、暴投か捕逸かの判断などに全てを懸けてきた44年だった。

 担当した公式戦は1810試合。失策にされた選手が試合後に抗議してきたことが何度かあったが、千葉さんは信条として、「野手が落球した場面をいつまでも見ない。その時の打者走者の位置を確かめる」を肝に銘じていた。「事実」を記録として残すためだ。

 61年から56年間の長きにわたり、記録から見たプロ野球の面白さを記事にした「記録の手帳」を、週刊ベースボール誌上に2897回執筆した。野球を愛した千葉さんは公式記録員の仕事を「野球好き、しかも記録に興味を持つことが一番」と話していた。

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2021年1月28日のニュース