楽天ドラ6・内 球団史上初の160キロへオリックス由伸“完コピ”

[ 2021年1月9日 05:30 ]

キャッチボールをこなす内(撮影・白鳥 佳樹)
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 未完の大器が「大台超え」を宣言だ。楽天のドラフト6位右腕・内(履正社)が、仙台市内の2軍施設で、他の新人選手とともに自主練習。オリックス・山本に憧れ、フォームだけでなくトレーニング方法などを完コピしている「由伸マニア」は、球団史上初の160キロを目標に掲げた。

 ゆっくり足を上げてからテークバック。両腕を地面と平行にし、浅い踏み込みの反動で強く腕を振る。投球動作は、まさに山本そのもの。「160キロを目指してずっとやっている。スピードを上げて、山本投手の球速を超えたい」。1メートル90の大型右腕は、大きな野望を口にした。

 高2の秋までは下半身を沈み込ませるような投げ方だったが「肩の調子も良くなくて、たまたま動画を見てまねしてみた」。見よう見まねで山本のフォームをコピー、約1カ月後には最速が132キロから140キロにアップした。「山本選手のように小さく変化する球がほしい」とカットボールとスプリットも猛練習。京セラドームに何度も足を運び、試合前練習も観察した。

(グラブも整骨院も/) グラブも中指を出す独特の形状の「アイピーセレクト」の同じモデルを使用。さらに、同じ整骨院に通って、トレーニング方法の指導を受けた。昨夏の甲子園交流試合で登板機会はなかったが、高校生合同練習会で自己最速タイの148キロを計測し、プロの目に留まった。

(昨年末ついに対面/) 知人を介して昨年12月に山本と初対面。連絡先を交換し、SNSを通じて交流を続ける。「昨日は寮生活のことについて聞かせてもらいました」。夢の投げ合いの実現へ、まずは仙台の地で研さんの日々を送る。(重光 晋太郎)

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