今季5度目の引き分けに中日・与田監督「勝ちたかった」打線には「勝負強さを高いレベルで求めている」

[ 2020年9月10日 21:37 ]

セ・リーグ   中日2―2巨人 ( 2020年9月10日    ナゴヤD )

<中・巨>カード3連敗は免れたものの引き分けに終わり、ガックリとベンチに戻る与田監督(左)(撮影・椎名 航)
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 中日は今季5度目の引き分け。与田監督は「引き分けはあくまで引き分けなんですけど、負けなくて良かったなんてことは思っていない。やっぱり勝ちたかった」と首位・巨人相手に今カード未勝利に終わったことを悔やんだ。

 ただ、打線は奮起できなかったものの、先発・福谷は自己最長の8回を投げきり2失点と好投。指揮官は「8回2失点、合格点ですからね。ジャイアンツもしぶといバッティングをしてきましたけど、本当によく耐えた」と9日に4本塁打を浴びた相手打線を6安打に封じた投球を称えた。

 1―0の8回は無死一、二塁から吉川の2点三塁打で逆転を許したものの、なおも無死三塁から後続を断ち傷口を最小限にとどめたことでその裏の同点を呼び込んだ。それだけに「本当にしっかり抑えこんでくれた」とねぎらった。

 一方の打線は初回、3回と走者を三塁まで進めながら無得点。4回2死三塁から平田の右前適時打で先制点を奪ったが、8回1死満塁の好機では高橋の遊ゴロによる1点止まりとなった。与田監督は「できれば1、2、3回とやっぱりあと1本というところがね。何とか先に1点、序盤で取りたかった」と指摘。8回も「全体的に、あと1本というところがある。それを何とかできるようにしないといけない」と腕組みした。

 今季の課題である“あと1本”はいまだに解消されておらず「チャンスでの1本というところがね、その勝負強さというところは、我々も高いレベルで求めている。もちろん選手もそこは望んでいる。終盤の粘りというよりも序盤のチャンスで点を取って楽な展開にするということが我々の目的。目指していかないと」と苦言を呈した。

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