西脇工・東田 2300回転のメジャー級直球で15奪三振

[ 2020年8月2日 05:30 ]

兵庫大会2回戦   西脇工2-0洲本 ( 2020年8月1日    明石トーカロ )

<洲本・西脇工>11回を完封した西脇工のエース・東田(撮影・井垣 忠夫)
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 西脇工の最速141キロ左腕、東田健臣(とうだ・けんしん)投手(3年)が“メジャー級”の直球を軸にし、2戦連続で完封した。11回を3安打に抑えて15奪三振。炎天下、無死一、二塁から始まる延長10回以降のタイブレークでも最後まで本塁を踏ませなかった。

 「気持ちが空回りしてフォームが崩れてしまった。最初から調子が悪かった」

 五厘刈りのエースは7四球を反省しても直球の切れは鋭い。11三振は直球で決め球となり、カウント球としてもボールの下を多く振らせた。チームの取り組みで昨春に「トラックマン」で球の回転数を計測。メジャーリーグ平均で2200回後半とされる中、1分あたり約2300回転あったという。同じ球速でも回転数が多い方が「伸び」を生む要因になると言われ、「自信になりました」と武器を確信した。

 1年たってキレはさらに増し、今夏は13奪三振だった初戦と合わせて20回無失点。進学希望の好素材は4年後、騒がれる存在になっているかもしれない。 (倉世古 洋平)

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2020年8月2日のニュース