大院大・打田 堂々の5回1失点 プロ7球団視察の前で躍動

[ 2020年7月20日 13:32 ]

関西六大学春季リーグ代替試合   大院大2―0神院大 ( 2020年7月20日    皇子山球場 )

<関西六大学 神院大・大院大> 5回1安打無失点の好投をみせる大院大・打田 (撮影・平嶋 理子)                                                                   
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 今秋ドラフト候補右腕の大院大・打田雷樹(らいき)投手(4年)が20日、皇子山総合運動公園球場で開催された神院大との春季リーグ戦代替試合に先発し、5回を1安打無失点に抑える堂々たる投球を披露した。打者17人に59球を投げ、与えた四球も1つだけ。視察に訪れた巨人、阪神など7球団のスカウトの前で自粛明け初の実戦マウンドで躍動した。

 「初回はボールが高めに浮いていたが、5回までに調整して低めに集められた。ストレートだと分かっていても打てない球を意識し、それで三振が取れた」

 特に力のこもった場面があった。先制の1点をもらった直後の5回だ。6番からの打順に対し、2者連続三振と三ゴロ。わずか8球で3者凡退に片付け、試合の流れを完全に引き寄せた。

 最終学年となり責任感が芽生え、もともと負けず嫌いな性格に火が付いた。「誰にも負けたくない。誰が、というより、僕と投げ合っているやつがライバルです」。1メートル87センチ、88キロの立派な体格。それを越える迫力をまとっていた。

 米澤秀典監督(58)も「久しぶりの実戦だったし、まだまだこれから。成長はしているし、気持ちと身体が一致したときに彼の力が一番発揮されると思う」と期待をかけた。中日・山本将道スカウトは「真っすぐ球速以上にスピンがかかってるから、打者が振り遅れている」と評価。打田の夏は、まだ始まったばかりだ。

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